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水底を廻る円環
九頭竜段泉(昇竜段泉)
螺旋海域
帰らずの鉄砂海
月蝕海(ソルイーター:巨大海月)
浄罪の大御滝
風啼の峡谷
北限凍土
樹氷海
天外の七浮石
万書の箱舟
悠久の大旋翼
弥終の剣、壊劫の鏡、究竟の勾玉(天皇家を意識したもの?)
倚天の魔王:八岐大蛇
逢魔術式(朱纏童子、橋姫、鞍馬天狗、土蜘蛛、夜鵺、金毛九尾)
四天流:火遁術、水遁術、風遁術、土遁術、鬼門遁甲術、虚門遁甲術
七歩蛇……スピリット・バタフライ
各家に伝わる術式群の中には妖怪や怪異の名を冠した術式があるが、
特に秘伝に属する奧伝術式において最高位の階梯に位置する魔術は別格として、
逢魔術式と称されており、世に名高い化生の名を与えられている
その術式は朝廷の治世を脅かした怪物の姿を模って強大な破壊の力をもたらすという
焔家は継承の証として受け継がれてきた剣型の宝具を所有している
それは柄の下にも一筋の刃を有する巨大な『七支刀』であり、
猛り狂う炎のごとき八岐の波打つ刃は見る者に畏怖さえ呼び起こすような異形の剣
燃え盛る焔を象徴する古の宝刀――その銘を『八人童子』という
黄泉竈食(黄泉戸喫):ヨモツヘグイ/プレデター → 銷魂状態
八十禍津日神
拮抗→魂鎮
鬼砕、罪穿、禍祓、誉守、咎潰、忌崩、裏鎮
※色々と補足事項
◎逢魔術式に冠した妖怪に関して
鞍馬天狗は、京八流剣術の祖である「鬼一法眼」と同一視されることが多い
「鬼一法眼」は牛若丸に剣術を伝授した人物として有名な伝説上の人物であり、
武芸者以外に陰陽師や兵法家の肩書きも有する文武両道の達人
鞍馬天狗はもっとも有名な大天狗として、後の天狗のイメージの原型となっている
他に大天狗としてよく知られている人物には、崇徳天皇が挙げられる
崇徳天皇は保元の乱において敗れた後、流刑の末に非業の憤死を遂げ、
その怨念から死後に大天狗となって朝廷を祟ったとされており、
強大な怨霊として、名だたる日本三大悪妖怪の一角に数えられている
怨霊と化した天皇は意外と多く、天狗として描かれるものも少なくないようだ
本来、天狗とは中国の彗星のことであり、仏教とは関係ない言葉だったが、
日本に伝わった後には、密教や山岳信仰、様々な俗信と入り混じったことで、
山伏の蔑称として用いられたり、山神として信仰対象になったりもした
初期には姿形も曖昧で、様々な容貌をした天狗が各地に伝承されており、
現在のイメージは後世になってから固められたものに過ぎない
よって一概に分類することは出来ないが、天狗の種類を大雑把に区分して、
それらを階級として比較すると『木の葉天狗<烏天狗<大天狗』という感じになる
今日、一般的に天狗は慢心に堕ちた山伏の成れの果てとして有名であり、
魔道へと誘う魔物であることから、仏教においては『魔縁』とも呼ばれている
傲慢な修験者は死後、仏教の知識があるため人間道には戻ることが出来ず、
同じ理由から人間道と天界道以外の世界にも行くことが出来ないが、
かといって無道心なので天界道にも行けず、結果として六道輪廻から外れてしまい、
救済不能の外道、即ち『天狗道』という魔界に堕ちた存在と仏教的には解釈される
天狗が鳥の如き姿形をしている理由としては、仏道の修行をする者にとって、
鳥の声や羽ばたきがその集中の妨げとなったことが挙げられる
天狗について書き過ぎたので、別の話に移ろう
上記の崇徳天皇の項で前述した『日本三大悪妖怪』とは、
日本に伝えられる数多の妖怪の中でも、特に強大とされる三体を指す呼称
京都を荒らした鬼の頭領であり八岐大蛇の落とし子ともされる「酒呑童子」
「玉藻の前」として上皇に取り入って権勢を振るったという「白面金毛九尾の狐」
この二体に大天狗である「崇徳天皇」を加えて「日本三大悪妖怪」としている
逢魔術式に用いた名称の『朱纏童子』は、筆者の当て字に過ぎない
『酒呑』は様々な字面で書き表わされるが、上記のものは存在しないはずだ
いかにも焔を纏っていそうな雰囲気を感じさせるため、そのようにしただけ
それと、ナイトウィザードにおいては『落とし子』には特殊な意味があるため、
上記も本来とは違った意味を思わせるが、別にこれはそのような意味ではない
……まあ、そういう意味でも面白いことにはなるかも分からないけれども
金毛九尾は狐であり、狐は人を化かすことで有名なので虚属性のイメージがある
よって、逢魔術式においてこの名を冠するべきは虚属性の魔術だろう
殺生石と化し、250年に渡って毒を吹き散らしたのは全く虚属性らしくないが
大天狗は崇徳天皇を用いるわけにもいかんので、ひとまず鞍馬天狗とすることに
京八流剣術の祖でもある要素は守護役の分家のイメージとしても拾えるか
まあ、術式に名前を冠しているだけだから、実際は風峰の家系とは関係ないけども
その他の妖怪についても簡単に書いておく
「橋姫」は一種の水神信仰であり、外敵の侵入を防ぐ橋の守護神とされている
様々な橋に祀られているため、特定の一柱を指す言葉ではない……のだろうか?
もっとも有名な「橋姫」は平家物語における「宇治の橋姫」だと思われる
「宇治の橋姫」は嫉妬に狂った余りに貴船大明神に祈りを捧げて鬼神と化し、
多くの人間を手に掛けた末に、頼光四天王の渡辺綱に腕を切られたとされている、
その物語は丑の刻参りのルーツともなった伝説的な鬼女のことである
宇治橋の橋姫は「瀬織津媛」とされるが、平家物語の橋姫と同一視されている
「宇治の橋姫」には様々な物語のバリエーションが存在しており、
現在の藁人形などを用いる一般的な丑の刻参りの原型となっているのは、
室町時代に能の演目として「宇治の橋姫」を描いた「金輪」という謡曲だ
なお、平家物語では21日間に渡って宇治川に身を浸すことで橋姫は鬼になった
「土蜘蛛」は鬼の顔、虎の胴体に蜘蛛の手足を有する妖怪であり、
元々は古代日本において、天皇に従わない土着の豪族を指した蔑称だったが、
時代と共に妖怪として定着し、様々な物語に登場する怪物として知られている
特に日本書紀に登場する、奈良の葛城山を住処としていた土蜘蛛は有名だろう
また酒呑童子や宇治の橋姫と同じく、源頼光と四天王に討伐されてもいる
「鵺」は猿の顔、狸の胴体に虎の手足を持ち、尾が蛇となっている妖怪であり、
その不可解な姿は、日本におけるギリシア神話のキマイラとも言える異形の存在
平家物語など様々な文献に登場し、出現時期については諸説ある
また、一説には雷獣と同一視される場合もあるらしい
平家物語においては毎晩のように黒煙の姿となって天皇の御所を覆ってしまい、
不気味な鳴き声をもってして二条天皇を恐怖に震え上がらせた末に、
とうとう病の身にまで追い込んだが、弓の名手である源頼政に討ち取られた
退治されたその後については諸説あり、様々な末路が語られている
なお、『鵺』という名前は夜に鳴く凶鳥(トラツグミ)のことを指す名前であって、
正確にはこの妖怪を示す名前ではなく、そもそも名前自体がありはしない
だが、平家物語では『鵺の声で鳴く得体の知れないもの』と書かれているため、
自然と『鵺』と呼ばれるようになっていったらしい
ちなみに「正体の不可解な存在」を指して『鵺』や『キマイラ』と呼ぶこともある
術式名称としては「鵺」という一文字だと他の妖怪に名前負けしそうなので、
申し訳程度に「夜」を付けて「夜鵺」としてみることにする
ついでに、「七歩蛇(しちほだ)」についても書いておく
「七歩蛇」は京都東山に現れた体長4寸ほどの小さな蛇状の妖怪
蛇といっても四本の足を持っており、その姿形はまるで龍そのものだったとされる
鱗は真紅で、鱗の間は金色に輝き、とても強力な猛毒をその身に宿している
七歩蛇に噛まれた者は、猛毒によって七歩も歩かぬ内に死んでしまうことから、
このような名前が付けられたということらしい
◎弥終の剣、壊劫の鏡、究竟の勾玉について
『弥終』とは『物事の果て、最終、最後』を示す言葉
『壊劫』とは、世界の成立から破滅までの経過を四つに大別した『四劫』の内、
世界が破滅する時期を指す四劫の第三期を指す言葉
『究竟』とは「物事の極み、最高のところ」を示す言葉
四天家は『剣、鏡、勾玉』という天皇家の象徴に上記の意味合いを加えたことで、
天皇を打倒して成り代わるための宝具として祀っているという構想
四天山は風峰が管理してるから、他の三家はこれらの宝具を守っているのだろう
もっとも、今更になって天皇打倒は考えてないだろうけども
◎魔術体系の名称に関して
『火遁』、『水遁』、『風遁』、『土遁』は遁術という忍術の一種であり、
多くの創作物においては攻撃的な技の名として用いられることが多いが、
本来は相手の行動を阻害することで文字通り遁走するための技術に過ぎない
『奇門遁甲』は、古い占術の一種として現在は使用されているものの、
その大元は諸葛亮孔明などが用いたことで有名な兵法の一種だとされており、
軍事的には主に陣地を築くための技術であったと考えられている
奇門遁甲は非常に難解だが、簡単に言えば方位の吉凶を見定める術であり、
八つの方角の門を用いることから『八門遁甲』とも呼ばれている
最近では『鬼門遁甲』という間違った綴りが多く見られるようになったが、
『奇門』と『鬼門』では言葉の意味がまるで逆となってしまうので要注意とのこと
ちなみに『奇門』は素晴らしい門、『遁甲』は九星の運行循環を意味する言葉である
よって前述した忍術における遁術とは関係がないと思われる……かと思いきや、
手元の電子辞書の記述によると、遁術は『遁甲の術』の略称であるらしい
そして『遁甲』とは『人目を紛らわせて姿を隠す術』と定義されている
……どうにも把握が困難だが、『遁甲』は上記の両方の意味を併せ持っているようだ
占術としての『遁甲』には、天文現象から(方位の?)吉兆を判断することで、
人目をくらませて身を隠すための術法……という定義(用法の一種?)があるので、
この『身を隠す』という部分が、忍術における遁術に通ずるのだろうか?
うーん、ややこしいぞ……『奇門遁甲』の定義や用法についてがネックのようだ
これを順序立てて理解しないと、関係についての理路整然とした説明は無理である
想像するに、元々の『遁甲』の意味は『九星の運行循環』であり、
それを用いた『奇門遁甲』には『方角の吉兆を占って身を隠す』という用法があった
後に『奇門遁甲』が日本に伝わってからは、その用法に由来して、
『遁甲』は『姿を隠す』という意味で用いられるようになり、
それが忍術における遁甲術という名称にも繋がった……といったところだろうか?
しかし私には錯雑過ぎて、これ以上の詳細については調査しきれないな……
筆者は非常に痛々しい子なので『風術』などの単純な呼び方が気に食わない
よって忍者の領分に踏み込むことになるが、大系名として遁術を用いることにした
更に畑違いも字面違いも甚だしいのは十二分に承知の上で、
冥属性の魔術は『鬼門遁甲術(鬼遁術)』という名称にしてしまおうかと思う
どうせならば全てを『遁』で揃えた方が統一性もあって良い感じだろうし、
実は『火遁』とかも『火門遁甲』の略なのかもしれないし?
いやまあ、八門の中にはそんな門は存在しないけれどもね……
単純に『火を利用する遁甲の術』の略称で『火遁』と呼ばれているのだろう
だが、属性の力を『門』、術式回路の魔力の廻りを『遁甲』と表現できなくもない
『奇門』は素晴らしい門という以上、天属性と定義するのが相応しいように思うので、
虚属性はそのまま嵌め込み式で『虚門遁甲術』という大系名称としてみる
そして無属性に関しては『気門遁甲術』というのがそれらしいだろうか
うぅむ……そうなると『キモン』と呼ばれる術式大系が三種類もあるということに……
『倚天』とは『天を貫く』という意味の言葉
三国志においては魏の曹操が倚天の名を冠する剣を佩いていたとされている
『天』を貫くということから、四天は天皇打倒のための最終兵器として、
この『倚天』という言葉を冠した何かを所有していたかもしれない
なお、四天家は『天属性』が『光』と『法』を象徴するということから、
即ち『天皇』の象徴ともなりうるとして、天術については一切の継承をしていない
冥属性は焔と風峰、虚属性の術式は水月院と地神が受け継いでいる
『八岐大蛇』は水を象徴する龍神としての面があるとされ、
稲穂を表す『櫛名田比売』と合わせて河川の氾濫と治水を表現したというのが、
もっとも一般的な解釈とされているそうだが、
当時の出雲国を実際に攻めていた越国を『八岐大蛇』とする説も存在している
また『天叢雲剣』は当時の出雲国の製鉄技術を象徴したものと言われているが、
そもそも『天叢雲剣』は敵である八岐大蛇の尾から得たものであるため、
その説を正しいとすると、まるで出雲国が八岐大蛇であるかのように読めてしまう
もっとも有名な神話の怪物でありながらも、なんとも解釈の難しい存在である
なお『天叢雲剣』は文献によって様々な名前で呼ばれており、
他には『草薙剣』、『都牟刈の大刀』、『八重垣剣』などの呼び名が挙げられる
また、退治に用いた『十握剣』は固有名詞ではなく、単純に長剣という意味だが、
スサノオの『十握剣』は『蛇の麁正』、『韓鋤の剣』、『天蠅斫剣』とも呼ばれている
それはともかく、日本神話における荒ぶる神としては代表的とも言える存在
これと『倚天』を組み合わせると、いかにも最終兵器な感じがすると思うのだが
『七支刀』は、古代の豪族『物部氏』の武器庫で発見された鉄製の剣
日本書紀において百済から倭に贈られたされる『七枝刀』と同一視されており、
朝鮮半島と日本の関係に関する貴重な資料と見られている
刀身の両側から枝が3本ずつ互い違いに突き出している特殊な形状から、
実用的な武器としてではなく、祭祀的な象徴として用いられたと考えられている
全長は74cm程度であり、意外とそれほどの長さではなかったりする
『八人童子』は『火』を意味する隠語の一種であり、
『火』の字は『八人』と分解できることが、その由来とされている
七支刀と八人童子の要素を組み合わせて宝具としたことに、特別な意味はない
なんとなくカッコ良さそうな感じがしたから、ただそれだけの話だ