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四天家は外法に堕ちて断罪された陰陽師を始祖とする一族
京を追われて東に逃れた後、朝廷の威光が届かない地に根付いた
彼らが根付いたのは未開拓で朝廷の秩序も及ばない地だった
そこは裁定者の影響が弱く、世界結界は効力を十全に発揮しなかった
魑魅魍魎が溢れる土地で彼らの呪術は未開の民草に崇められた
また秩序無き地は半裏界ともいえる霊的に優れた魔術媒介でもあった
呪術師たちは土地の一部を結界に封じて固定化することで、
霊力に満ち溢れた四天山というある種の忘却世界を人工的に創造した
なお、この忘却世界は直接的に表界と裏界に接続しているため、
四天山の制御法を心得る者は大規模な月門として利用することが可能である

彼らは土着の呪術師として栄えながら裏では反朝廷の勢力を率いた
朝廷に仕える陰陽師の一族とは不倶戴天の敵対的な関係にある
日本の霊的な守護を司る陰陽師の掃討を目論むという点では、
裏界の侵魔と目的を同じくしており、手を組むことも少なくなかった
やがては日本最高峰の霊的武具である三種の神器を打破すべく、
蠅の女王の助力を得て、神器の反存在である四天神器を創造したが、
遺産に値するこれらを使いこなせる適合者は現れなかった

古くから異国との交流によって様々な魔術様式を取り込んできたため、
複数の魔術理論の複合研究により独自の理論体系を持っている
しかし、四勢力に分裂した際に多くは複数の派閥に散逸してしまった

四天家は現在は「焔」「水月院」「風峰」「地神」の四家に分裂し、
それぞれが由緒ある旧家として一般的には認知されている

焔家は地方の最高権力者も輩出している有力な代議士の家系
水月院家は古来からの土着信仰を崇め奉る寺社を束ねている宗主
風峰家は地方一帯の森林や山岳の土地を管理する大地主
地神は地方有数の私立学園などを運営する企業体の経営者一族

上記の通り、四天は政治・宗教・土地・教育・流通などの要所を分担管理している
一般人には忌まわしき呪術師としての顔も歴史も知られてはいない

四家は継承する術法もそれぞれが異なっている
焔家は「魔剣士」「錬金術師」など魔導具を自在に操る術を持つ
水月院家は「陰陽師」など日本発祥の呪術を受け継いでいる
風峰家は「魔術師」「侵魔召還師」など西洋発祥の魔術を伝承する
地神家は「仙人」「龍使い」など大陸発祥の法術と武術を継承している

分裂した現在も名目上は秩序の打倒を掲げてはいるものの、
各派閥は衰退の末の利権争いに腐心して当初の目的を見失いつつある
長らく秩序側との交戦歴もなく脅威とは思われなかったが、
想定以上に危険な禁忌に値する知識を保持していることが判明し、
知識の封印とそれらを用いた儀式の阻止のために守護者の粛正を受けた
しかし粛正以前に行われてきた数々の策謀は現在も禍根を残し、
とくに先代の風峰家当主の策謀は冥魔王の覚醒という事態に発展した


御門家の関東支部ともいえる真行寺家は、
東方に根付いた四天一族と古くから争いを繰り返していた歴史がある
よって、四天一族と陰陽師組織で進行中の和解協議は、
真行寺家が代表として当主代理の斑葉と話し合いを行っている

明治初期に多発した新政府に対する土着の呪術結社の霊的攻撃は、
時代の混乱期に乗じた四天一族の主導によるものといわれる
その対抗策として設立された輝明義塾が多様な術法を指導したのは、
同様に多様な術式を操る四天一族に抗するためであったという
しかし、程なくして四天一族は利権争いによる仲間割れに陥ったため、
輝明義塾は本来の創設目的を見失うこととなるのだった

風峰家は本家当主の独断専行による謀略が主であったため、
稲葉の処分後は分家も含めて人的な処分はほとんど必要なかったが、
他の三家は本家のみならず分家も積極的に協力した例が多く、
各々の当主が倒れたことで累が及ぶのを恐れ、多くの者が雲隠れした
その際に禁呪を記した書物や禁忌の魔導具も持ち出されており、
潜伏した者がそれらを用いて事件を起こす可能性は十分に考えられる
それらを手土産にエミュレイターに庇護を求める可能性もあり、
ロンギヌスや世界魔術協会は早急な捜索と処分を各地に通達している

真行寺との協議による和解条件は、
「忘却世界“四天山”を制御するワールドピースの確保」
「焔、水月院、地神の要処分者の捜索と捕縛」であると思われる
また、監視のため四家を統合して秩序側の管理者を設ける必要がある
斑葉はロンギヌスであり一族を壊滅させた本人でもあるため、
当面は彼を管理者とするように守護者から推薦されるかもしれない


古くから四天一族はエミュレイターと協力関係にあったが、
それは主従の関係ではなく交渉と利害の一致による危険なものであった
四天一族は“知恵者”“詐術長官”“魔王女”“秘密公爵”など、
知略謀略に長ける魔王の助力を得て他の魔王を騙すこともあったという
それ故に裏界では詐欺師の一族として一部で有名である

しかし、これまでに騙された魔王による報復を受けたことはない。
プライドの高い魔王にとって安易な報復行動は恥晒しと同義ということもあるが、
この件においてはベール=ゼファーが牽制していたという説が有力である
かの大魔王ベール=ゼファーは四天一族との取引においてゲームを仕掛けており、
それを邪魔されることを好まなかったのだと囁かれている

しかし、その四天山と四天神器にまつわるゲームが終了したことで、
一転してベール=ゼファーはトトカルチョを開始したらしい
「どの魔王が現在の当主である風峰斑葉から貸しを取り立てられるのか」
正確には斑葉は代理であって当主でないが、魔王に人の些末な事情など関係ない

騙された魔王の中には、本気で四天一族に騙された者もいれば、
あえて騙されることで報復により限界まで搾り取ろうと目論んでいた者もいる
いずれにしても待ちに待った禁猟期の解放である
これから風峰斑葉は多くの魔王からその身柄を狙われることになるだろう
また、先の四天山攻防戦にて斑葉に宿った四天神器を付け狙う四天の逃亡者もいる筈だ
果たして、彼が平穏な世界で生きられる日は来るのだろうか
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●風峰・紅葉(かざみね・こうよう)
風峰家の次男にして、次期当主と目されている15歳の少年
無能とされる兄の斑葉とは異なり、その実力は折り紙つきの天才で、
風峰家始まって以来の最高傑作とさえ呼ばれている風の麒麟児
気さくで明るい性格に加えて、優しさと正義感も持ち合わせており、
また、自らの才能に驕ることもなく、謙虚で誰に対しても礼儀を欠かすことはない
能力的にも人格的にも文句の付け所の無い、完璧を具現したような存在
顔立ちは斑葉と似ているが、目元は涼しげで穏やか。真っ当な美形
四天筋の魔術師としては珍しいことに世界魔術協会に籍を置いており、
一線級のウィザードとして日夜活躍を繰り広げている
しかし、この活動については四家の間で批判の声が数多く上がっており、
如何に無能といえど兄を差し置いて次期当主の座にあることと併せて、
非難と嘲笑の足掛かりとして頻繁に弾劾の槍玉に挙げられている

紅葉(こうよう)を次期当主に相応しい厳格な人間に育て上げるにあたって、
斑葉との接触は悪影響しか与えないと判断し、快く思わなかった稲葉により、
小学校入学まで、その存在自体を秘匿された幽閉生活を送っていた
裏葉は懐妊が判明した直後から、病と詐称することで屋敷の離れに隔離され、
出産後は屋敷に戻ったものの、紅葉(こうよう)を連れ出すことは許されず、
さながら離れは紅葉(こうよう)の座敷牢となって、徹底的に隠匿された
外部と遮断された環境下で、幼少からひたすら魔術を学ぶことだけを強要され、
そのまま成長していけば、稲葉の目論見通りの人間となったかもしれない
だが薄暗い部屋を世界の全てとする、死んだ瞳をした幼い紅葉(こうよう)を、
世話役だった下女たちが不憫に思い、裏葉に進言すると、
やはり母親としてやりきれないものを感じていた裏葉も、それに同意する
そして、意見することを一切禁じる稲葉には説得など不可能であるため、
口裏を合わせて皆が協力することで、紅葉(こうよう)に人間らしい心を教え、
外部にもこっそりと連れ出すなどして、情操的な成長を促していた
幼い子供ゆえに、これらの行動の影響はすぐ顕著に現れたため、
それを見た稲葉が妻の裏切りに勘付いていた可能性は否定できないが、
この件に関しては裏葉も下女も一切の咎めを受けていない
なお、紅葉(こうよう)は6歳頃から自分ひとりで抜け出した経験も何度かあり、
その際に、父に認めてもらおうと修行している斑葉と顔を合わせている
両者とも互いの存在を知らなかったため、分家の人間か何かと勘違いしてしまい、
よもや実の兄弟とは気付かないままに仲良くなって、半年ほどを過ごしていた
紅葉(こうよう)は、自分が斑葉の目的の障害であることなど夢にも思わず、
斑葉の努力に感銘を受け、応援し、修行相手にもなっていた
後に、斑葉が父に成果を見せるもあっけなく切り捨てられ、
同時に見捨てられた理由として紅葉(こうよう)と対面させられたとき、
二人は初めて互いが兄弟であることを悟り、心はすれ違いを始めることとなる

家族のことを愛しており、それは外道である父に対しても変わることがない
斑葉に対しては、彼が血の滲む様な努力をしていた時期を知っているため、
単純に兄としてだけではなく、人としても強い尊敬の念を抱いており、
次期当主には、自分よりも斑葉の方が相応しいと考えている
だが、自分の存在が斑葉にとって重荷になっていることも自覚しており、
突き放すような斑葉の態度も相まって、嫌われていると思い込んでしまっている
それも仕方がないと頭では分かっているものの、兄の力になりたいと願っており、
避けられていることは承知の上で、斑葉の背中を追い続けている

自分の与り知らぬ内に、風峰家を出ていた斑葉の行方を案じていたが、
MWF終結後に、守護者の下で働いていたことを世界魔術協会を通して知り、
それ以来、斑葉の元を訪れては実家へ戻って欲しいと説得している
同じく実家の稲葉も説き伏せようとしているが、どちらも納得はしていない

実は10歳頃に、血の薄れによる「風」の力の消失を恐れた父の稲葉によって、
人体改造儀式を受けており、体内には一族伝来の風魔石が埋め込まれている
これは紅葉(こうよう)の本意によるものではなかったのだが、
もしも拒絶すれば、斑葉と紅葉(もみじ)に危害を加えることを示唆されたことで、
不本意ながらも魔力増幅の施術を受けることとなった
結果として、元々の高い潜在能力に風魔石を加えて底上げされた魔力は、
歴代当主も顔負けの水準となり、稲葉の目論見通りとなったものの、
強大過ぎる力を自力では制御しきれなくなってしまったため、
腕輪に見立てた特注のリミッターによって、常に魔力をセーブしている

以上のような経緯から、風峰家のなりふり構わない裏の面に気付いており、
四家の当主達が人体からの魔石抽出を企てた事件の折には、
いち早くその陰謀を察知して、人道を外れた所業を妨害すべく機会を窺っていた
兄妹には迷惑を掛けまいと、斑葉や紅葉(もみじ)にこの件は伏せていたが、
同じく稲葉らの企みを知って駆けつけてきた斑葉達と協力することで、
美鈴から魔石を抽出する儀式の発動を阻むことに成功する
しかし、追い詰められた稲葉によってリミッターを解除されてしまったことで、
暴走した魔力に肉体が耐え切れず、手酷い重傷を負ってしまう
幸いにも一命は取り留めたものの、片目の視力は完全に失ってしまい、
また、まともに動けるようなるには、長いリハビリを要する身体になってしまった
現在は世界魔術協会の傘下にある病院で、療養のために入院しており、
リハビリの片手間に、四家の処理に関する書類仕事を手伝っている



●風峰・紅葉(かざみね・もみじ)
斑葉と紅葉(こうよう)の妹に当たる、風峰家の長女にして末子
紅葉(こうよう)にこそ及ばないものの、若干13歳で相当な実力を秘めており、
兄と同じく世界魔術協会の一員として、戦いの日々に身を置いている
楚々として大人しい印象を与える可憐な容姿は母譲りのものであり、
振る舞いも裏葉に似て、淑やかで控えめな物腰をしているが、
その内面は毅然として芯が強く、凛とした意思と心の強さを持った大和撫子
また堅実なしっかり者であり、その卒の無い手際のよさから、
おっとりとしすぎている母に代わって、風峰家の日常の雑事を取り纏めている
家事に関してはほぼ万能と言ってよく、特に料理は得意だと自負しているが、
最も自信がある和食に限っては、母の味には敵わないことを自覚している
最近は斑葉のアパートで垣間見た、涙ぐましい節約料理に感化され、
苦しい家計のことも鑑みて、独自に節約料理を研究しているらしい

紅葉(こうよう)のことは親しげに兄さんと呼ぶ一方で、
斑葉のことは兄様と呼んでおり、どこか余所余所しい態度を見せている
だが、紅葉(こうよう)の存在が知らされていなかった頃に生を受けたため、
斑葉のことは紅葉(こうよう)以上に、兄として親しみを覚えており、
幼い頃によく面倒を見てくれた斑葉のことを決して嫌っているわけではない
斑葉は、物心がついた頃から自分が二人を遠ざけようと振る舞ったことで、
紅葉(もみじ)には冷淡な自分の記憶しかないからだろうと考えているが、
それは間違いであって、紅葉(もみじ)は昔の斑葉をきちんと覚えている
その上、斑葉は自分たちのことを考えて、不用意に傷つけることの無いよう、
故意に素っ気無い態度を取っていることにも気付いており、
現在の遠慮した距離間は、斑葉の意思を汲んであえて行っているに過ぎない

紅葉(こうよう)と同様に、風峰家を飛び出した斑葉の行方を心配していたが、
ようやくMWF終結後に突き止めることが出来たため、兄と二人で訪れては、
差し入れを届けたり、不摂生な斑葉に料理を作ったりしている
紅葉(こうよう)とは違って、実家へ帰るように説得はしていない
紅葉(もみじ)自身としては帰ってきて欲しいと思ってはいるが、
無理矢理に連れ帰るよりも、斑葉の判断に任せるべきと考えている
やはり次期当主は斑葉が相応しいと思っており、兄弟間の和解も願っているが、
これも同じく、斑葉の意思と心の整理を尊重したいと考え、口は出さない

四家の取り潰し以降は、実家の雑事や紅葉(こうよう)の看病だけでなく、
紅葉(こうよう)が抜けた穴を埋めるため、ウィザードの活動も積極的に行い、
二人の兄の身を案じつつ献身的な頑張りを見せているが、
逆に紅葉(もみじ)の方が過労で倒れやしないかと、
母と紅葉(こうよう)は勿論、斑葉も内心でかなり心配している




●風峰・葉(かざみね・よう)
風峰家の初代当主であり、歴代の中でも随一の魔力を誇る不世出の魔術師
その力量は、魔石によって強化された紅葉(こうよう)すらも凌ぐ程のものであり、
四家全体の歴史を見ても最強の存在と断言できる稀代の天才だったという
だが、生まれつき身体が非常に弱く、病を患っていない時は無かったために、
二十代の若さで早世してしまったとも伝えられている
その生涯において、独創的な発想と奇抜ながらも筋の通った論理で象った、
魔術理論に関する難解な考察論文を数多く遺していることから、
単純に生まれつきの魔力に恵まれただけの人物でないことを窺うことができる
彼が記した書物は風峰家に所蔵されており、門外不出のものとされていたが、
四家の崩壊以降は魔術協会の監査が入ったため、
危険な魔術を扱ったものについては禁忌書の烙印を受け、没収されてしまった
なお、斑葉が改良して扱っている魔術回路は葉の演繹を参考としており、
独学で葉の書物を読み解くことで魔術のイロハを学んだ斑葉にとっては、
師匠と呼び習わすべき先達の魔術師でもある
葉自身に関する記録は上記以外に殆ど伝承されておらず、
その終生における功績も、口伝には乏しく、書物を除いて知ることは難しい

彼が既に逝去した歴史上の人物であることは疑いようの無い事実だが、
それは肉体が朽ち果てた証明にしかならない。彼の意識は未だ生きている
代々の風峰家当主が受け継いできた一冊の魔術書を根拠の由来する、
歴代当主のみが知り得ることを許された彼の現実存
風峰葉自身が愛用していたという、彼の数多の研究の精髄ともいえる魔術書
家督継承者の証である『スペルコレクションズ・オリジン』を依代として、
初代当主の意識、魂魄、つまりプラーナは現在に永らえているのである
風峰葉はインテリジェンス・アイテム――スペルコレクション・オリジンとして、
陰から一族を見守り、時の当主らに助言を与えてきた
ただし自身の存在については次代当主にも伏せて、漏らすことを固く禁じ、
継承後、対話を行うに足る人物と見極めるまでは只の書物であり続けた
なお、斑葉の祖父である艾葉と、父である稲葉は対話を行っていない
斑葉は、四家の当主らによる企みについて調査をしていた折に、
稲葉の隠し書庫に安置されたスペルコレクション・オリジンを手にしている
それ以降は、稲葉との戦いで自身の魔術書がズタボロになってしまったため、
継承の証とはついぞ知らないままに自身の書として扱っていた
葉は艾葉とも稲葉とも異なる斑葉に興味を持ち、早くから対話を試みていたが、
斑葉に宿った冥蟲王によるノイズに阻まれ、思うように疎通を図ることが出来ず、
冥蟲王討伐の際に欠片を抽出したことで、ようやく精神のリンクが完全に繋がった

現在は、斑葉の歴代で類を見ない驚くべき素質の低さをからかいながらも、
自身の理論を応用していることから、飲み込みの良さと理解力の高さは評価し、
気が向いたときには助言を説いてやっている
また、サイカーチェスの欠片を喪失したことで、ただでさえ低いというのに、
更に大幅に減退の憂き目に遭った斑葉の魔力を補うための方策として、
三原教授の技術を応用して互いのプラーナを循環および共有することにより、
ウィザードとしての斑葉をかろうじて保つ魔力の心臓部としての役割も担っている
ただ、これには両者の思考も共有されて筒抜けとなってしまう副作用があるため、
葉に四六時中揶揄され続ける生活となった斑葉はかなりウンザリとしている
ついでに蛇足ではあるが、オリジンの厚さは枕として非常に心地よい高さらしく、
疲労困憊の斑葉が、オリジンを枕として死んだように眠っている光景が良く見られる
そのあまりにぞんざいな扱いに、もっと先祖を敬って大切にしろと葉は嘆いている

天性の図抜けた才を持っているが故なのか、自覚も悪気もないのだが、
どこか常人を小馬鹿にしたような、人を食った態度をしており、
それもただでさえ触れてはならない逆鱗をわざわざ逆なでしてしまうという、
天然で辛辣な毒舌を諷する性質の悪い性格をしている
仮にも当主であった者でありながら、家系の存続については然程の興味は無く、
己の興味の赴くままに子孫を観察し、時には梃子を入れるなど介入して、
得られた結果から様々に思いを巡らせては、楽しみを見つけている
恐らくは生前からこのような掴み所の無い、気儘な奇人であったのだろう

なお、このスペルコレクション・オリジンに宿っている人格は、
確かに強大な魔力と深遠な知能を持ち、自ら葉の名を名乗ってはいるが、
彼が本当に風峰葉だと証明する術は無く、本人だと断言することはできない



●風峰・艾葉(かざみね・がいよう)
先代の風峰家当主を務めた、斑葉の祖父にして、稲葉の父親
魔術師としての腕は決して良いものではなかったが、交渉術に長けており、
在任中の四家間の交渉において、常に優位な立場を崩すことは無かったという
18才で家督を相続して以来、60年の長期に渡って当主の名を背負っていた為、
その影響力の残滓は、稲葉への代替わり以降も四家間に色濃く残り続けており、
同じく優れた才覚を持つ当代当主の稲葉が、それを上手く利用することで、
風峰家は後継者に懸念が残る極めて不安定な立場として見られているにも拘らず、
依然として四家筆頭として他の一族への強制力を根強く保つことに成功している
近代の風峰家の強固な地盤を磐石なものとする土台を築いた老獪な人物

他の四家は表面的には風峰に追随しながらも、艾葉の存在を疎ましく思い、
生前は直接的にも間接的にも、彼の排除を企む動きの絶えることは無かったが、
手練手管で四家全体を掌握していた艾葉にとっては、全てが掌の上の遊戯であり、
最終的には、高齢を理由として指摘することで、引退を迫る程度のことでしか、
他の当主らが抵抗できないような力関係の構図を、艾葉は組み上げていった
だが、この次代への引継ぎを求める声は風峰家内部からも少なからず上がっていた
跡取りの稲葉は高い魔力を持ち、頭脳も艾葉に引けを取らないと専らの噂で、
艾葉が席を譲ったとしても風峰家の地位が揺るぐことは無いだろうと評価されており、
また分家の人間には独断専行が目立つ艾葉を面白く思わない者もいることから、
共通した内外の声によって、次第に艾葉は引き際を強く迫られていった
しかし、それでも何故か艾葉は引退することを頑なに拒み続け、
斑葉の誕生から程なくして瞑目に至るまで、生涯に渡って家督を守り続けた

艾葉は分家筋から複数人の妻を娶っており、総勢で8人の子宝を儲けたが、
7人までが若くして落命してしまい、末子である稲葉だけが成人を迎えている
この件には不審を抱く者が多く、家督を欲する稲葉の陰謀と囁かれることがあるが、
公的には病死や事故死とされ、事実関係の詳細は明らかにされていない

有能だが、その巧みな手腕が仇となって手の届く全ての欲望に目が眩んでしまい、
当主の座にギリギリまで無様にしがみ付いた愚かな古老と艾葉は見られているが、
「焔」も「水月院」も「地神」も知る由は無いものの、事実は少しだけ異なっている

艾葉が欲深いのは間違いなく、権力の椅子に固執していたのも確かであるものの、
それ以上に、彼は自身の乏しい魔術の才に対して、コンプレックスを強く抱いており、
当主就任直後から、弱まりつつあった風の血脈の保存と補強を体の良い名目として、
財力の限りと権力の及ぶ全てを尽くして、己の魔力の向上の研究を続けていた
その執念は年を経るごとに強くなり、やがては狂気染みたものにまで昇華され、
ついには、スペルコレクションズ・オリジン』に記載された邪法を改良することで、
自らの子供を贄として自身の魔力に転化するという、禁忌の業に手を染めてしまう

それは本来、一族において死者が出た際にのみ使用が許された儀式であり、
そもそも生者に対しては行使することができない筈の術式だったのだが、
艾葉は発想を転換することで、3人の子供の犠牲と引き換えにしながらも、
とうとう立ちはだかっていた技術的な障害の排除を成し遂げてしまい、
施術者が血の繋がりの限りなく近い縁者ならば吸収することに成功してしまう
そして、自身の子から生きながらにしてプラーナを抜き取り、己の力に変換するという、
まるでエミュレイターのような悪魔の所業に魅入られた艾葉は、
その後、4人の子供たちのプラーナを、文字通り生き血を啜るようにして喰らい尽くした

(以下、続きます)


●山代・耕司(やましろ・こうじ)
守りの業に秀でた魔物をその身に宿す、絶滅社に所属する魔物使い
従えている魔物の名は「黒羯腫(こっかつしゅ)」と呼ばれ、
複数の獣の特徴を併せ持った奇怪な合成獣を思わせる姿をしており、
山代の身体に直接融合しているかのような形で具現化する
通常ありえないことだが、彼の魔物は何故か確固たる意志を宿しており、
山代自身でさえも制御しきれず、稀に意識を乗っ取られてしまうことすらある
パーティにおいては自身を盾として、全員の生命線を担うディフェンダーの立場にある

出自は、古来から殺しや盗みなどを生業としてきた闇の一族
鬼子として何年間も幽閉され、非道な仕打ちを受けた過去からか、
自分を虐げてきた一族に復讐することだけを生きがいとしている
特に耕一という名の兄を憎んでおり、その執念は凄まじいの一言に尽きる
感情が著しく欠落しており、憎しみ以外の人の心を理解できない
そんな自分を人間だとは思っておらず、自らをバケモノと称している
似たような境遇を持つにもかかわらず、復讐を肯定しない斑葉を理解できず、
自らの憎しみから逃げているのではないかと考え、
憎しみと復讐を受け入れるように、幾度となく斑葉に忠告している
数少ない人間性を示すものとしてバイクの趣味があり、
休暇はツーリングに出掛けることが多いらしい
服装は常に黒いライダースーツで、髪型はオールバック
言葉遣いは慇懃無礼な丁寧語であり、空気を読むことを知らない
一般常識を省みない数々の行動や、ブラックでシニカルな言動に加えて、
初対面時に黒羯腫に襲い掛かられ、危うく喰われそうになったという経験から、
風峰斑葉には実力こそ信頼されつつも、人間としては心底嫌われている
なお黒羯腫が斑葉を襲ったのは、斑葉に眠る冥蟲王のプラーナを感知したことで、
欠片が持っている「元の姿に再生するために一つに戻ろうとする意志」が働き、
融合=喰らおうとしたが故の行動であって、山代に責任は一切無いのだが、
斑葉としてはそんなことは知ったこっちゃない

後に憎み続けてきた兄である耕一と再会し、殺し合いに至る
斑葉らとの共同戦線により、あと一歩で殺害というところまで追い込むが、
介入してきたアンゼロットに妨害されたため、目的は果たせなかった
以降、耕一が幽閉されているアンゼロット宮殿に潜り込もうとしていたが、
「冥蟲王サイカーチェス」の事件にて、耕一が死亡。生きる目的を完全に見失う
この事件の際、かつて斑葉と共に冥蟲王の欠片を埋め込まれていたことが判明
彼の魔物は、その欠片のプラーナが魔物使いの力によって具現化した存在だった
現在は冥魔王撃退のために黒羯腫を失ってしまっており、
幽閉時代に失って以来、魔物で擬似的に再現していた一部の四肢を補填するべく、
人造人間の技術を利用してリハビリに励んでいる
リィルとは何処かしら想いを通わせており、彼女に償いとして「心」を求める
復讐相手も魔物も失ってしまったが、彼女と歩む道を新たな生きる目的として、
「人間」としての山代耕司が、ようやくいま、誕生しようとしている



●テフェリー・ウィルド
聖王庁に籍を置く神父であり、邪悪な存在に神罰を下す若きエクソシスト
二丁拳銃を始めとする多数の銃火器を操り、敵を殲滅するアタッカー
実は第一世界の出身なのだが、記憶喪失に陥っているため詳細は不明
以降は助けてもらったグィード・ボルジアの下でウィザードとして活動している
性格はどこか間が抜けており、危機的状況を前にしても暢気でマイペース
その癖、いざピンチになると一目散に逃亡を試みたり、仲間を見捨てるという、
聖職者としての適正をちょっと疑わざるを得ない困ったヤツ
やたらと銃火器を好んでおり、相当な数を所有しているらしい

元々日本には出張で冥魔退治を命じられただけだったのだが、
その事件を解決した以降も、派遣員として日本で活動を続けている
輝明学園秋葉原分校内の教会で神父を務めつつも、
たまに通達された聖王庁からの任務に悪戦苦闘しているようだ
現在は本部から至急されたセーフティハウスに住んでいるが、
一時期は修業に出た斑葉のアパートを勝手に間借りしていたことがあり、
その際に多量の銃火器を置いていってしまったため、斑葉に怒られている
現在もグィードに純潔を狙われ続けているのだが、必死に拒否し続けている
今の所、どうにか一線は越えていないようだ。まあどうでもいいんだけど



●土御門・当麻(つちみかど・とうま)
異能者の力を操り、回復能力に優れた才能を発揮するヒーラーの少年
元々はウィザードではなくイノセントだったのだが、不幸な偶然によって、
世界中に散逸した「金色の魔王の魔力」をその身に宿してしまったことから、
ウィザードとしての力に覚醒し、金色の魔力を狙うエミュレイターに狙われる事となる
異能者に目覚めると同時に、クレアという高飛車な女性の別人格が誕生しており、
これはルー・サイファーのプラーナから生まれたものであると推測される
能力を行使する際は、主にクレアが表に出ているようだ

以前に、金色の魔王の配下の一人であり、主の魔力の回収を目論んでいた、
骨魔王ムアニレクが創り出した『魔骨の迷宮』に囚われてしまい、
その際に居合わせた斑葉たちによって、ムアニレクの魔手から救われた経緯がある
現在は山代を介して絶滅社と契約を結び、ウィザードとしての道を歩んでおり、
主に山代とタッグを組んで日夜仕事をこなしているようだが、
回復役と防御役だけで、一体どのようにして目標を倒しているのかは不明
多分気にしたら負けだ。世の中にはリンカイザーみたいなのもいるしな
当初は戸惑うばかりの純朴な少年だったが、現在は傭兵精神にすっかり染まり、
金の勘定に関しては特に厳しく、抜け目のない性格になっている


●風峰・斑葉(かざみね・いさは)

◎パーソナル
種族:人間  ワークス:基本的には大学生  性別:Male  年齢:20
髪:黒  瞳:黒  肌:黄  ランダム二つ名「聖なる翠蝶」

◎クラス・属性
ウィザードクラス:魔術師  スタイルクラス:キャスター
属性:冥/風  詳細なステータスはこちらを参照

◎性格など
性格などの纏め - TRPG を参照


◎来歴 - マジカルウォーフェア以前
数百年前の古くから続く地方の豪族、風峰家の長男
風峰家は、表向きこそ莫大な借金を背負った落ち目の没落旧家だが、
実態は風属性に対して高い適性と親和性を持ち、
風を操る魔術に長けた血を受け継いできた魔術師の家系
その前身は「四天」という、戦国以前から南蛮渡来の魔術を研究し、
諸方の戦乱の中で術を振るった異端の一族であったそうだが、
世の安定に伴って衰退、江戸の始めには四つの家門へと分裂したという
それぞれの分家を「焔」「水月院」「地神」「風峰」といい、
家名に冠した「火」「水」「地」「風」の力の血脈を各々司っている
現代においても四家系は「四家」として、一定の干渉を持ちつつ存続しており、
斑葉は次代の風峰家当主として家督を継ぐ立場となるはずだった

しかし、何故か斑葉は生まれつき風属性への適正が低く、
存在そのものが恥である「出来損ない」として厄介者扱いされてきた
家督を継ぐ事はおろか、生まれながらにして居場所がない人生を送ることとなる
特に父親である「稲葉」には蔑まれること著しく、役立たずと見放されてしまう
母親である「裏葉」にしても、斑葉の欠陥は自分に原因があると思い込んでおり、
優しく接してくれると同時に、腫れ物に触るように距離を置いた関係となっている
ちなみに「斑葉」は「斑入りの葉」――つまり、混ざりものを示す言葉であり、
「出来損ないの不純物」という意味を暗喩した名前であると思われる

斑葉が5才頃に一人の男の子が生まれ、紅葉(こうよう)と名付けられた
斑葉と違って紅葉(こうよう)は風属性への高い適性を示し、
魔術そのものに段違いの才能を宿した麒麟児であった
成長と共に紅葉(こうよう)は一足飛びに力を開花させていき、
やがては一族最高の「傑作」と呼ばれるまでの魔術師に成長を遂げる
力量は既に父の稲葉を超えるとも言われ、次期当主として期待を集めている

その一方で斑葉は、生来の質の悪さをカバーできるだけの努力をすれば、
父親も認めてくれると信じて魔術書を読み漁り、自分なりに訓練を重ねることで、
幼いながらも高位の魔術を操って見せるまでに練達したが、
それでも認められることはなく、報われないことにやがては諦念してしまい、
中学生頃には父親への反発心と共に投げ出してしまった

また紅葉(こうよう)誕生から数年の後、妹も一人生まれることとなる
優秀な兄に倣って紅葉(もみじ)と名付けられた彼女は、
紅葉(こうよう)には及ばないものの、十二分に優秀な素質を有していた

兄妹は斑葉のことを純粋に兄として慕い、尊敬を持っているが、
斑葉の方は才能に溢れる二人と比較されることで貶められて来たために、
兄妹に対して複雑な感情と負い目を感じている
また、己に才能が無いのと、二人が優秀なのは無関係であることを理解しつつも、
つい当たり散らしてしまいそうになる自分に後ろめたさと心苦しさを抱いてもいる
そんな身勝手な感情を抑えるとともに、必要以上に素っ気無く、
ぶっきらぼうに振る舞うことで兄妹を遠ざけようとしているが、効果は薄いようだ
紅葉(こうよう)は斑葉の態度など一向に気にすることはなく、
紅葉(もみじ)も、斑葉が意図的に兄妹を避け始めた頃からの記憶しかないため、
やや他人行儀な態度を見せる程度で、斑葉を嫌う様子はない

魔術師としての自分を捨てた斑葉は、イノセントとして日々を送る事になる
ごく普通の中学および高校を卒業し、比較的優秀な学業成績を残すが、
斑葉の立場と風峰家の財政事情の都合で、大学受験はしなかった
その代わり、高校卒業を機に斑葉は風峰家を出る決心を固める
元より風峰家に斑葉の居場所はなく、魔法自体に嫌気が差していた
特に風峰家の象徴たる風魔術は、出来る限り使いたくもなかった
ウィザードとして生きれば、風峰の名は必ず付いて回ることになるだろう
戦うためには、風の魔術も、当然使わずにはいられない
だから行く当てはなかったものの、魔法の関わる余地の一切ない、
平凡で平和な生活を手に入れようと、それだけは心を固めていた
卒業したその日のうちに荷物をまとめ、父親にだけ決別を告げる
「いままで育てた恩くらいは、返してもらおう。覚悟しておけ」
渇ききった不吉な言葉を耳に残し、彼は家を後にした
母と兄妹とは顔を合わせないようにしつつ、夜闇に紛れてひっそりと

しかし、斑葉の計画は早くも頓挫することになる
彼の元に、どういうわけか借金取りが次々と押し寄せてきたのだ
その総額は、思わず笑ってしまうほどに非現実的な桁数だった
しかも、単位がVal(ヴァルコ)だった。ウィザードの借金取りである
夜逃げを図らなかったわけではないが、逃げ切るのは到底不可能だった
かくして斑葉は、血も涙もありゃしないシビアな現代社会の荒波に立ち向かう、
地獄のごとき超過密労働者としての道を歩みだす事となるのだった
鉱山での採掘や、北海やオホーツク海でのマグロ漁はまだ良い方だった
少なくとも、魔王級エミュレイターの眼前に囮として放り出された状況よりは、
掛け値なしで安全だったと自信を持って言える
そうして鬼が跋扈する世間を渡る内に、ふと斑葉は気付く
父親の言葉は、あの不吉な台詞は、このことを示していたのだと
恐らく、稲葉は借金を斑葉の名義に改竄して、丸々押し付けてしまったのだ
怒りを通り越して、もはや呆れるしかなかった

借金返済生活を続けること、およそ九ヶ月。転機が訪れた
新年の元旦を目前に控えた、大晦日の夜のことである
精根尽き果てた斑葉は、とうとう過労の末に路地でぶっ倒れ、
凍死しそうな寒空の下、朦朧とした意識の中で死線を彷徨うことになる
霞がかった視界が、白とも黒ともつかない色に染まっていく中で、
彼が最後に目にしたのは、銀色の髪をした少女の姿だった

次に斑葉が目を覚ましたとき、目の前には仮面を付けた男がいた
彼はロンギヌスの隊員であり、斑葉は世界の守護者に助けられたことを知る
斑葉は守護者であるアンゼロットに謁見し、彼女の元で働くことを打診される
借金の名義をどうにかしてもらう代わりに、斑葉はやむなく誘いを受け入れた
ただし、ロンギヌスとして仕事をするのは勘弁してもらった
仮面舞踏会的な格好に、名状しがたい不安を覚えずにいられなかったからだ
それから三ヶ月。戦い方を覚えるために、本格的な訓練を行った
風の力はあまり使いたくないため、冥属性の力の扱いも覚えた頃に、
後にマジカルウォーフェアと呼ばれる数多の戦いが繰り広げられ始める
斑葉も数多くの前線に放り込まれ、何度も叫んだ
「わー! もうだめ……いやいやいやっ! 諦めてたまるかぁぁぁぁっ!!」
この期に及んで、平和な生活を諦めていない往生際の悪さのお陰なのか、
斑葉は命からがら一年間の戦いを生き延びた。そして悟ったのだった
「この先ウィザードとして戦い続けたら……絶対に死ぬっ!」
本格的にウィザードが嫌になっていた。もはやトラウマの塊だった

斑葉はアンゼロットに頼み込んだ。受けた恩はもちろん返します
けれど、それが終わったら、普通の生活をさせてくださいと拝み倒した
本来なら冥魔まで出現している状況下で、そんな場合ではないのだが、
それならばアンゼロットが運営している聖アンゼロット大学に通い、
学生である間はウィザードとして全力で要請に応じ、戦うこととなった
ちなみに聖アンゼロット大学とは、魔術師の育成機関であると同時に、
世界魔術師協会の資金調達機関も兼ねているらしい

以降、斑葉は大学に通いつつ、生活費を稼ぐ為にバイトに励んでは、
アンゼロットからの要請に出動する忙しい日々を送り始める
少ないながらも友人も作り、大学内部のウィザード互助組織での付き合いなど、
それなりに充実した大学生活をしているものの、
呼び出されるタイミングが、狙ったかのようにレポート提出の直前であったり、
試験直前だったりする上に出席日数も危ないため、常に留年の危機にある
紅葉(こうよう)と紅葉(もみじ)は、魔術協会を通して知ったのか、
斑葉の消息を突き止めて、たまに母親からの差し入れなどを手に訪ねてくる
心配してくれているだけでなく、二人が知らない内に家を出ていた斑葉が、
帰ってこられるように父親を説得までしているらしい
しかし、当人は帰るつもりはまったくない


◎来歴 - マジカルウォーフェア以降


犬っちGM。
前回のナイトウィザードセッション。渡された資料だけだと設定がよく分からない点が
幾つかあるので、情報を送ってくれるとありがたい。応答願う。

・山城・耕一と、山城家についての詳細。耕司の立場。

・山城家は魔石の器である美鈴を貰い受けることを条件に仕事を請け負ったとあるが、
 山城家はそれをどう利用しようとしていたのか?

・四天家と、四家の違い。元々四天家という家が四つの家系に分裂したという事か?
 ならば彼らは再び四天家として四家を統合し、再興することを願っていたのか?

・四家の各当主は(私が考えた設定は抜きにして)もともと協力関係にあったのか、
 それとも敵対的だったのか?


・四家当主達が魔石を求めたのは、稲葉と同じく力の衰退を恐れて己や子孫に
 紅葉(こうよう)と同じ手術を施そうとしたからで良いのか?

・ならば既に紅葉(こうよう)を完成させた稲葉が加担した理由は、四家全体の
 利益のためなのか? 手術で失った風魔石を再び得るためだったのか?

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