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◎地理について
●“紅玉の揺りかご”シャリウス
自由都市同盟の北東に存在している小さな田舎街
良質な葡萄の産地として知られており、住人の多くは葡萄の栽培を生業としている
人口は1000人にも満たないので、葡萄の収穫量は決して多くはないが、
その品質の高さは商人の間ではよく知られており、取引を求める者は後を絶たない
また、シャリウスの葡萄を原料とした葡萄酒は好事家の間で非常に高く評価されており、
ワイン好きを名乗る者ならば、一度は訪れるべき街として語られている
長閑な丘陵地帯が一面に広がる、自然の多い風光明媚な街並みということもあって、
ちょっとした観光向きの街としての面も持っており、別荘を所有している貴族もいるらしい
小規模な街ながらも、冒険者が利用する一通りの施設は揃っているので、
自由都市同盟とルキスラ帝国を結ぶ中継地点として立ち寄る旅人も少なくはない
住人の気質は穏やかで、月神シーンを信仰する者が多数を占めている
稀少である葡萄酒を横取りしたいと企んでいる蛮族は多いのだが、
その理由としては、高値で人族に売りつけて活動の資金源とするためなのだとも、
単純に美味な葡萄酒を求めて手下を差し向けているドレイクがいるのだとも言われている
だが、財政の潤った街なので恒常的に用心棒の冒険者を雇っており、
いざとなれば高額な報酬で腕利きの冒険者を手配することも厭わないため、
シャリウスの街そのものが襲撃に見舞われるような事態が訪れた前例は未だに無い
その代わり、買い付けた葡萄酒を運んでいる商人が蛮族に襲われることは稀にあるようだ
しかし、ここ数年は葡萄の収穫量や品質が思わしい成果を挙げていないため、
用心棒の冒険者は、収穫期や出荷の時期に少数しか雇わない方針になりつつある
それでも、1本だけ所有している守りの剣は無事に稼動しているので、
シャリウスの街そのものに対して蛮族の脅威が迫っているような気配はないものの、
何らかの有事の際には、流れの冒険者に解決を求めることが増えてきている
町長であるミゲル・サラード氏は、気が弱そうな禿頭の中年男性
●“月を浮かべた杯亭”
かくしゃくとした白髪頭のドミニク老が店主を務める冒険者の店
シャリウスにおいてはもっとも大きく、宿としても利用できる唯一の冒険者の店であり、
一階は酒場と仕事の斡旋所、二階は宿泊施設を兼ねている
大抵の問題は街に雇われた用心棒がこなすため、仕事が紹介されていることは少なく、
平時においては街の住人が利用する酒場としての側面が強い
ドミニク老はかつて腕利きの冒険者としてザルツ各地を放浪した経歴を持っており、
自由都市同盟やフェンディル公国の冒険者の店とは太いパイプを持っている
しかし、ルキスラ帝国を嫌っているため、そちらの方面のコネについては期待できない
●“影踏まずの森”
シャリウスの街から徒歩で1日ほどの距離にある森林地帯
鬱蒼と繁茂している広葉樹によって、昼間であっても陽光が遮られてしまっているため、
内部に立ち入る者の影が現れないことから“影踏まずの森”と呼ばれている
森の奥にはいくつかの魔動機文明時代の遺跡の存在が確認されており、
探索を試みる冒険者もいるようだが、殆どの遺跡は既に探索され尽くしていると思われる
数多くの動物が生息しているので、森の周囲には猟師の住居が点在している
その中でも、熊の毛皮を被った巨漢のクランブル・ナットバック氏は狩りの達人であり、
“大熊狩り”と称される弓の名手として、猟師たちのまとめ役と見なされている
ただし、あくまで一般技能であるため、弓を利用して蛮族を退治することはできないし、
そもそも、彼は弓を狩猟以外に用いることを好まないだろう
●“森の奥に佇む館”(クロラールの館)
“影踏まずの森”に存在している魔動機文明時代の遺跡の1つ
魔術師が住居としていた建築物とされており、人目を避けるように森の奥に佇んでいる
規模は石造りの二階建てで、個人の民家よりもやや大きいといった程度
過去に蛮族の根城となったことがあり、その討伐の際にめぼしい物品は持ち去られている
館の主であった魔術師については詳しいことは知られておらず、名前すらも不明
つい最近、遺跡に住み着いた蛮族を退治した冒険者たちによって以下の事実が発覚した
この遺跡は魔神の実験と研究を行っていた魔術師クロラールの住居であり、
遺跡の地下には、彼の実験によって凶暴化してしまった魔神が封じられている
その封印の手法は、地下に魔剣を安置することで人為的に『剣の迷宮』を作り出し、
魔剣を守護する門番として魔神を迷宮内に束縛してしまうというものだった
地下への階段は石畳が敷き詰められて隠されていたため、現在まで発見されなかった
魔神を門番とさせるために、迷宮の入り口が地上階に出現させないために、
何らかの手段を講じて迷宮の構成に干渉した可能性も考えられる
クロラールは魔神を殺したくなかったが故に、このような手法を取ったと思われる
なお、迷宮は上記の冒険者らによって踏破されており、既に魔剣は持ち去られている
◎モンスターについて
●アザービースト・サーベリオン(5) + 剣の欠片×5
知能:動物並み(※低い) 知覚:五感(暗視) 言語:なし(※魔神語)
生息地:地下迷宮? 反応:敵対的 知名度/弱点値:12/15
先制値:8 移動速度:10 生命抵抗力:5 精神抵抗力:5
弱点:物理ダメージ+2
攻撃方法:牙
命中力:3 打撃点:2d+5 回避力:2 防護点:3
HP:57(※32) MP:20(※15)
特殊能力
剣牙:非金属鎧による防護点を無効とする(魔法の防具の場合、ボーナス分は軽減可能)
戦利品
自動:悪魔の血(100G)
2~6:なし 7~9:悪魔の牙(300G) 10~:悪魔の剣牙(500G)
魔法実験によって誕生したと思われる、アザービーストの亜種
4m程の巨大な体躯を持ち、全身を覆う灰色の毛皮を並の剣戟で貫くのは難しい
まるで鰐のような極端に長い顎には、鋭利な牙がびっしりと居並んでおり、
特に、一対だけ異常に発達している長大な牙の前では、非金属鎧は無力に等しいだろう
しかし、魔神自身が剣牙を持て余しており、身のこなしは非常に鈍重かつ隙が大きい
上記のデータは、魔法実験によって理性を失ったサーベリオンのものであり、
理性を持つサーベリオンは、低いながらも知性を持ち、魔神語を解する存在である
また、剣の欠片を宿さない個体の場合、体躯は通常のアザービーストと同等と思われる
◎アイテムについて
●“未顕の魔剣”インゴット・オブ・マナ
原初の剣を模して作られたことで、原初と同じく魔力を宿した魔剣でありながら、
ごく稀に、魔力がどのような効果も発することのない、出来損ないの魔剣が存在する
それらは、『魔力の宿った単なる金属の塊』として、この名称で呼ばれている
インゴットは、秘められた魔力が何らかの理由で安定されなかったものと考えられており、
魔力は人の意思に感応するという観点から、インゴットを使い続けることによって、
所有者の意思の力で、インゴットの秘める魔力を発現させることが出来ると言われている
だが、そのような事実は証明されておらず、実物も稀少なものであるため、
現状では、あまりインゴット・オブ・マナの研究は進められてはいない
原初に近いインゴットならば、従来の魔剣と同じく、迷宮を作り出すものも存在しており、
その中には、意思を持っているインゴットも存在するらしい
◎人物について
●“老いたる猛禽”ドミニク・ローカンタス
シャリウスにて“月を浮かべた杯亭”を経営している、白髪頭と鷲鼻が特徴的な老人
かつては“雲耀”という異名で知られていた有能な冒険者だったようだが、
現在は田舎で隠居生活を満喫しており、たまに店を訪れる冒険者との交流を楽しんでいる
意地の悪い性格で、若者相手には特に嫌味を欠かすことはない偏屈な曲者ながらも、
見所のありそうな若者には積極的に仕事を回すことで成長を期待しており、
それを乗り越えて実力を認めさせた者には、様々な便宜を図ってくれるようになるだろう
ドミニクは、自由都市同盟やフェンディル公国の冒険者の店と深い縁を持っているが、
ルキスラ帝国をひどく嫌っているため、そちら方面のコネや情報については期待できない
なお、冒険者時代の技能はシューター/レンジャー/エンハンサーだったらしい
●“名もなき亡霊”ゴードン
“クロラールの館”の地下にて、剣の迷宮の守護者とされていたゴースト
生前は魔動機文明時代のナイトメアの少年で、クロラールの助手を務めていたが、
実験中の事故によって命を落としてしまい、後に魔剣によって亡霊として蘇ることになった
魔剣の影響下にあるためか、数百年を超えて存在し続けているにもかかわらず、
ある程度の自我を保っており、孤独の中で長い時間を過ごすことに強い苦痛を感じている
自らの本当の名前は忘れてしまったが、とある冒険者からゴードンの名を貰った
現在は魔剣のくびきから解き放たれて、その魂は既に天上へと還っている
もはや彼のことを知る者は、名を与えた冒険者と、その仲間以外には存在していない