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国家設定
◎セクレムレイン 王城『ルークインフィニット』 保有騎士団『護界騎士団』
・人口およそ12万人。
・王都は『セクレム』。バロリアードとの国境付近に城塞都市『イゼロン』が存在。他にドワーフとの共存都市『カクタス』。東方に聳える山脈『永遠の防壁』付近に『アスピーク』という都市がある。
・共存種族としてドワーフ。グラスランナーやエルフとの交流も盛ん。
・宗教信仰は基本的に光の神々のみ。無論邪神の信仰も水面下では活動している。
・アレクラスト大陸で、魔法王国カストゥールが魔力の塔の完成によって繁栄の絶頂を迎ようとしていた頃。今日アレクラストで、堕ちた都市やマーラ・アジャニスの都を始めとする独創性に溢れた魔法都市の遺跡及び、魔剣など古代の様々な付与魔術の作品であるマジックアイテムが見られる事から分かるように、多くの魔術師が魔術の研究・研鑽に心血を注ぐ中で、力を深め活用することよりも知識の探求を欲する魔術師達が存在した。
・カストゥールはアレクラスト大陸に留まらず、呪われた島やイーストエンドにまでその手を広げていたが、彼らは更にその向こう側に存在する、未知なる世界の探求を求めた。セクレムレインはかつて大海を渡り、新たなる地に至った魔術師とその奴隷達が中心になって作り上げた国なのである。
・建国の賢者たちは始祖賢者と呼ばれ、代々の王の選出の際には全ての家系の当主が集い、知識と魔術を競って最も秀でた王となり、他の賢者たちは貴族階級として国を治めた。この制度は現在も続いている。
・彼らは魔法が存在していなかった大陸に魔法の力を伝えた。結果としてアレクラストの賢者の学院と似た同等の組織が生まれ、魔法の素質に劣っていた現地人達のために研究により改良された魔法もマナ・ライの研究成果とほぼ同じ形に行き着いた。
・しかしながら、既にアレクラストと同じく魔法王国の力と技術は失われている。現地人達との交配が進むにつれて、魔法に優れた素養を持った血は劣化せざる終えなかったのだ。そして技術理論自体も長い時の中で多くが風化していった。
・各ギルドの形態と仕組みに関してはアレクラストとほぼ同じだが、セクレムレイン以外の国家にはあまり浸透していない。何故なら、この大陸にはセクレムレイン以外にも散っていった魔術師達が興した国が存在する可能性もあるが、現状では発見されておらず、隣接している国々には現地の蛮族や人間以外の種族が統治する国家しか無いのだ。
◎バロリアード 王城『クレニアムドレイク』 保有騎士団『咬竜騎士団』
・人口およそ10万人。竜人は1万人程度。
・セクレムレインの西に接する国。竜を崇める土着民族の国であり、セクレムレインとは敵対関係にある。
・この対立は遥か昔から続いており、今となってはその原因となった理由すら記録には残っておらず、伝えられてもいない。半ば惰性、半ばプライドの維持のために続けられているだけの、空虚な戦争である。
・共存種族として同じく竜を信仰するリザードマン。ノーブル・リザードマンも少数生息しているらしい。
・リザードマンも竜の信仰者も、基本的に己を高めることにその意識は集中し、外部に対して力を示して支配を行う事には積極的ではない事。またセクレムレインの歴史において侵略を行ったという事実は一度として記録に無いという事を合わせて考えるに、これほどの長き戦争に至った理由は想像し難い。
・これらの記録が国家の都合で改変されておらず、真実であるとするならば、この争いには何か特殊な経緯があったのでないかと唱える学者も存在する。
◎グリューネス 王城『アルジェントシード』
・セクレムレインの南方に存在する、エルフの小規模国家。
・グリアール大森林地帯と呼ばれる、未だ全域が把握されていない樹海を挟んでいるため、セクレムレインとの明確な国境線は設けられていない。
・グリアール大森林地帯内部にもエルフの集落が点在している。
・グリアール大森林地帯では何らかの魔術的な力がそこかしこに観測されており、魔法を用いた探査の妨げになっているため、未だに全域が把握されていない要因となっている。
主要舞台設定
・物語は城塞都市『イゼロン』が拠点となる。
・セクレムレインとバロリアードは長きに渡って戦争を繰り広げており、三年程前から現在までは両国の疲弊から大規模な戦闘は起こらず半ば休戦状態になっているものの、依然として国境付近では睨み合いが続いており、小競り合いが起こる事も珍しくない。
・勿論一般市民以外に騎士、傭兵も数多く在住している。騎士と兵士はセクレムレイン全兵力の半数程が集結している。
・この様に、イゼロンは軍事的に重要な面から、王都から最も離れた都市であるにもかかわらず、国の影響力が強い。
・なお、イゼロンは過去に直接敵軍の攻撃を受けたこともあり、最も最近の記録では、十三年前に城壁を突破され、竜人と騎士達の熾烈な戦闘が街中で繰り広げられたという。当然一般市民の犠牲者も少なくなかった。
・よって、騎士の遺族などと合わせて見ると、孤児を始めとする生活に困窮する立場の人々が相当数存在している。
・セクレムレインは遺族の支援に努力しているが、戦乱の余波は大きく、辺境ということもあって力及ばないのが現状である。
・盗賊ギルドはそうした取り残されて行き場をなくした者達を積極的に拾い上げ、外注という形で法に触れない簡単な仕事を与えて援助を行い、孤児等は盗賊として本格的に訓練を施しつつ、将来的な組織の一員として養っている。
・またギルド長が一般市民に対しての殺人を始めとする血を見る仕事を禁じているため、名目は犯罪組織にもかかわらず一般市民受けはかなり良い。
・このことから、国の影響力に反比例して、都市の規模から考えれば盗賊ギルドは些か小規模ではあるが、それに反して強い力を持っている。
・無論外注の依頼の結果が最終的に犯罪に利用されることは否めないが、セクレムレインは盗賊ギルドが一般市民の敵であると同時に、支えにもなっている事も承知しており、下手に取り潰せば犯罪のストッパーが消滅するに留まらず、多数の一般市民の生活が瓦解し、現状に満足している者達の反発を招いてしまうことを理解している。
・イゼロンにおいてそのような事態になればバロリアードに絶好の隙を作ることにもなりかねず、危険極まりない。よってセクレムレインが盗賊ギルドに手出しすることは滅多に無く、ほぼ黙認している状態にある。
・宗教に関しては、戦の最前線ということもあってマイリーの信仰が最も盛ん。三百人を超える大規模な神官戦士団を有しており、戦時にはその力を頼って援護を求められることもある。ファリス、チャ・ザの神殿はやや小規模。自衛の戦いのみを肯定するマーファと、余裕のある者の道楽と捉えられやすい学問を司るラーダの神殿はかなり肩身の狭い思いをしている。
・魔術師ギルドの規模も大きいとは言えないが、戦時には魔法の力が必要となり援助を要請されることもあるため、功を上げてのし上がろうと、権力志向の強い魔術師達が研究と魔術の研鑽に励むと共に足の引っ張り合いを繰り広げている。