TRPGやPBWで使用しているキャラ・設定等の保管庫。及びTRPG仲間との情報共有・整理の場。 銀雨関連はカテゴリ「Silver Rain」に纏めてあります。
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前回のセッションから、あっという間に二ヶ月ほどが経ちました。速いものです。
もっと時間が欲しいですね、切実に。実現不可能もいいとこの願いですが。
それはともかく、セッションの間に随分時間が空いてしまっているために、
状況の把握具合が微妙なメンバーもおられるようです。
そんなわけだから、前回のセッションだけでなく、これまでの本筋に関わる
セッションの流れを大雑把に書いていってみよう。
皆さんは気付いていない小ネタも記述に混ぜ込んでみるので、
敵の目的も表面上は見えてきた感じだし、色々憶測していただければ面白いかと。
また、微妙に固有名詞の変更や追加があったりするので気をつけて。
◎失踪事件――パーティ結成の事件
●ワイルド・ゴートの不眠不休で始まる一日
夜明け前。浮浪者の扮装でギルド周辺の見張り役をしていたゴート。
夜通しの仕事を終えて、仮眠を取るために家路を急ぐ道すがらに、
酒場(銀色の針金亭)での無銭飲食騒ぎに遭遇してしまう。
ギルドに保護料を払っている店ということもあり、やむなく犯人を拘束して、
来た道を戻りギルドに引き渡す事に。
すると上司にして義父であるメアレイドに呼ばれ、
レミングス(ギルドに協力する一般人)の失踪事件の調査を命じられる。
不眠不休でぐったりしている体に鞭打って、無銭飲食犯であるシルバと、
巻き込まれたスコッチと共に、一路解決へ乗り出すことになるのだった。
●シルバ・イェレミーアスの食い逃げを試みる爽やかな夜明け
時刻はジャスト夜明け。長い旅(もとい迷子)の果てに都市へたどり着いたシルバ。
イゼロンの東門(獅子王の門)から、順番待ちの商人達を無視して強引に進入。
ゆっくり休みたい、もしくは暖かく美味しい食事を取りたいと店を探していると、
走ってきた一人のグラスランナー(カノア)とぶつかってしまう。
その場は何事も無く穏便に別れたが、後に食事代を払う時に至って、
財布がない事に気付く。そう、先程のグラスランナーはスリだったのだ(笑)。
駄々をこねて逃走を図るが、通りがかりの盗賊ギルド員(ゴート)に介入されて、
盗賊ギルドへ連行されてしまう事となる。
あわや人身売買されるか、官憲に突き出されるかと思いきや、シャーマンの能力に
目をつけたメアレイドの提案により、食い逃げの償いとしてゴートを手伝う事になる。
帳消しになるだけ? 報酬は貰えないの? などとキッチリ駄々をこねた結果、
事態の重さによっては報酬も支払おうということになり、行動を共にする事になる。
●カイル・ヴァンスタインの悪と駆け出す正義の朝
始祖賢者の家系である上に、高名な学者の息子であるにもかかわらず、
神官として通いでマイリー神殿の雑務をこなす傍らで、剣術の修行に勤み、
心踊る様な冒険を夢見る少年カイル。
戦の最前線だけあって戦神の信仰は篤く、毎日忙しい。
そんなある日、神官戦士団の中でも一際冴えた腕前を誇る先輩バリオから
一つの相談を持ち掛けられる。
同じく戦士団の若者の中では一位、二位の実力を争い、周囲からの人望も厚い
ジルという女性が何日も顔を見せていないことを気に掛けていたのだ。
そこで連れだって家を訪ねるものの人の気配はなく、首を傾げつつ神殿に戻ると、
失踪したレミングスの二人について聞きにやってきたゴートらに遭遇。
行方不明という共通項もあり、持ち前の正義感からカイルは協力を申し出て、
また事を重く見たバリオは、ギルドにジルについての調査を依頼する事になる。
●スコッチ・R・ケイヴの巻き込まれスラップスティック
夜明け。故郷であるカクタスから旅立ち、当てもなく一族の宝である宝玉を
奪った者を探し続けた果てに、イゼロンへ辿り着いたスコッチ。
冒険者の店で休息を取っていると、隣の席のエルフが金がないと騒ぎ出し、
何故かたかられてしまう憂き目に遭う。しかしそこはマーファの神官だ。
慈愛の精神でひとまず立て替えてやろうとするも、エルフ(シルバ)は
「返さないとダメ? いいじゃん奢ってよー」と言い出す始末。
流石に面食らっていると、入り込んできた盗賊ギルド員(ゴート)に、
シルバもろとも食い逃げ犯の濡れ衣を着せられて連行される羽目になる。
そんなこんなでシルバと共に、レミングス失踪事件の協力を打診されて、
懐具合も寂しい為に行動を共にする事になる。
※さてさて、開始時はこんな感じでしたね。揃いも揃って初心者で大変でした。
私も初GMでしたし……つか、TRPG自体、殆ど初経験も同然だし(汗)。
非常にパニクっていた覚えがあります。
……カノアのノリのお陰でテンションは高かったですが(笑)。
ここから事件の調査を始めたわけですが、さてどんな感じだったでしょう?
●調査開始――道を切り開くのは知恵や剣ではなく、一振りの拳骨
行方不明になっているレミングスは「ジェイド」と「アンソニー」という二人の男性だ。
また調査に向かった盗賊「レクトー」も行方不明だという。
それに加えて、マイリー神殿の「ジル」も行方不明……さて、どこから調べよう?
ひとまずジルの家に不法侵入して部屋をひっくり返すも、何も出てこない。
ジルは天涯孤独であるため、他に調べる手段が思いつかず、こちらは断念。
調査するにはやはり聞き込みか? とは思うものの、収穫は無く最初から行き詰る。
と、そこにカノアが助け舟。スリをかましてゴートやシルバに拳骨を喰らいながらも、
レミングスに斡旋した仕事は全部記録されていると教えてくれる。
通常、情報すらも商品と考える盗賊はめったに書類など作りはしないが、
レミングス関係は、一般人との面倒を避けるため書面にされているのだ。
その管理の当番は、ゴートの親友にして空き巣盗賊のタトゥー。
彼に事情を話して、どうにかレミングスの足取りを掴む事ができたのだった。
※当時は盗賊は書類を作らないなんて、全然知らなかったんですよね……。
まあ犯罪に直接かかわる書類でもなし、任せた仕事について書かれてるだけで、
それによって得られた「結果」については書かれていないので、
上記の解釈で納得してください(汗)。
●タトゥーの話――ネズミの行方
レミングスは二人とも城壁際の貧民街の人間だった。
そして、南区の倉庫街に居ついている「妙な奴ら」について調査していたらしい。
またレクトーについて聞いてみると、
「レクトーとは四日前を最後に会ってないな」
「空き巣狙いをするときにはアイツと組むことが多いんだ。四日前も仕事だった」
「特徴は背が高くて、あと腕に彫り物がある」
「前に腕の良い職人を紹介してやったんだ。俺と同じ蛇の紋様だったな」
とのこと。こちらの足取りは分からず、
一行は二手に分かれて、貧民街での聞き込みと、倉庫街の調査に乗り出す。
●黄金は恐喝に勝つか? 否、真に強きは潔癖なる精神
貧民街で聞きこみをするが、収穫どころか二人の男を知るものすら見つからない。
と、そのとき一人の男が一行を呼び止める。
「お前さん達、ジェイドとアンソニーを探してんのかい?」
(知ってるのか?という問いに)
「いやぁ、知らない筈だけど、聞き覚えがある気もするねぇ」
「(そっと耳打ちして)分かるだろぅ? カネだよ、カネ」
その男によれば、レミングスは二人とも天涯孤独。
調査に行ったきり姿を見たものはいないという。
これで、レミングスが調査中に、何事かに巻き込まれた可能性が確実になった。
また、男はこのような事も言った。
「誰も彼もアイツらを知らないって言ってるのは、口止めされてるからさ」
口止めをした奴らについて問いただすと、
「妙な事に巻き込まれるのは御免だがなぁ……二人連れだったぜ」
「顔を覆ってたからよく分からないけど、一人は女の声だったなぁ」
「もう一人は背が高くて、両腕に刺青があったみたいだなぁ」
口止めをした二人連れ。こいつらが「妙な奴ら」なのかもしれないと思う一行。
そして刺青に反応。レクトーが怪しすぎるというか、早くも犯人と断定される。
一通り情報を聞いた後に、金をせびるなどの男の態度が許せなかったのか、
カイルは男を引き摺ってマイリー神殿へ直行。上司のケルトリンに許可を貰い、
かのファリスの精神鍛錬房とは違う意味で真っ白に燃え尽きてしまいそうな
マイリー式精神鍛錬房に叩き込まれる。…………合掌。
※……貧民街の一地区とはいえ、それ全体に口止めするのは現実的じゃないし、
この場面は余計だったかなぁ、と今になって思います。
だいたい口止めしたにしては、男の喋った事は大したことでもないし(汗)。
でも、ここで「怪しい奴ら」の情報を出しておきたかったんですよねぇ……。
●午後――倉庫の迷路に惑う人々
一方、そんなこんなで倉庫街をひたすら探索しまくる面々。
……しかし何も見つからない。とことん苦労が報われないパーティである。
日も暮れ始め、一旦「針金亭」に集まり、情報を交換することにする。
事件の噂を聞いた先輩盗賊フィリスタンも交えて、話し合う面々。
と、そこに飛び込んでくるカノア。
「ねぇねぇ、ミシェットのこと見なかったー?」
「それがミシェットの奴、一昨日から宿に帰ってないんだ」
「俺っちと違ってミシェットは規則正しい生活してるから、夜になっても帰って来ないのは変なんだよね。しかも二日連続なんて、ひょっとしたら例の事件に巻き込まれているのかも」
「昨日ゴートと別れた後に宿に戻ったら、まだ帰った形跡がないから、ギルドに情報を聞きに行ったんだよ。そしたらメアレイドのおっちゃんに詳しい事情を聞かれて、何かこちらで調査するから、大人しくして、自分で探したりしないように言いつけられたんだ」
「まあ人の口には戸は立てられないからね。行方不明の件はもうギルド内で噂になってるよ。それを聞けば、いくら俺っちでも関連を疑うさ」
というように、更なる被害者が発生したようだが、調査の続きは明日ということに。
※……ある意味薄情だな、こいつら(汗)。
GMにはこのままダラダラと続ける気は無いので、ここで事を一気に進めることに。
●意外な襲撃者――断ち切れ、悪意の繰り糸
解散したその夜。カイルの家に一人の訪問者が現れる。
その女性に事件について話したい事があると誘われ、警戒しつつも付いて行く。
すると案の定、女性は男性二人と共にレイピアを振りかぶって襲い掛かってきた。
しかし、カイルはそれ以上に頭巾を外した女性の顔を見て驚愕する。
彼女は行方不明になっていたジル・チェンバースだったのだ。
彼らの目はぼんやりとしていて意志が感じられないが、その力量は確か。
三対一の劣勢に立たされながらもカイルは善戦し、やがて近くにいたギルドの
監視員によって呼ばれた仲間も駆けつけて、どうにか打ち倒す事に成功する。
傷を負いながらも逃走するジル。彼女を追跡する事に成功した一行は、
倉庫街の一角に辿り着く。
そこにはミシェットとレミングス。多数の一般人が囚われていたのだった。
●それぞれの証言――蛇の男と精霊使いの女
大なり小なり負傷している人々を伴い、治療のためにマイリー神殿へ向かう。
ケルトリンや色んな意味で真っ白になった貧民街の男に彼らを任せ、
ジルの意識が回復するのを待って、それぞれに経緯を聞く一行。
『レミングスは調査中に背の高い男に襲われ、気絶させられたという。
ふと気が付いたら倉庫の中に囚われてしまっていたそうだ』
『ジルはレミングスを人気のない場所に引きずり込む、両腕に刺青をした男を
目撃して怪しんで後を付けたところ、背後から襲われて気絶してしまったらしい。
その後薄暗い場所で目を覚まし、顔を隠した女に何らかの魔法を掛けられた。
それは、相手の言うことに逆らえなくなる魔法だった。
精霊使いのシルバによれば、チャームという精霊魔法らしい』
『ミシェットは空き巣をするべく、侵入が容易そうな倉庫を探している最中に、
偶然人質達を発見したが、両腕に刺青をしている男と鉢合わせしてしまい、
抵抗するも敗れてしまったらしい。獲物のダガーには毒を塗っているという』
ちなみに、倉庫は空き倉庫で契約者はいなかった。
彼らの証言は、口止めをしていた二人組みと特徴が一致している。
犯人の男はやはりレクトーだろうと予想する一行。と、そこに報告が舞い込んだ!
●決戦? 解決? されど幕引きにはまだ早い
なんとレクトーが倉庫街に現れたという。急行する一行。
待ち受けていたかのように立ちはだかるレクトーと数人の男達。
彼らはジルたちと同じく、意志の感じられない目をしている。
まさか、彼らも操られているのだろうか……? 疑問を感じつつも戦闘は開始され、
比較的あっさりとパーティは勝利する。
さて、どうも彼らもチャームをかけられているようだが、これはどういうことか?
……しかし、ここで彼らはもっと重要な事にようやく気付く。
これまでの証言によれば、犯人は両腕に刺青のある男。
しかし、レクトーの腕には「右腕」にしか刺青が無い。つまり、犯人は別にいる。
その犯人は…………勿論、タトゥーだ。タトゥーこそが真の犯人だったのだ。
●少年の剣には容赦が足りない
真実に気付いた一行。そこに声が掛かる。
「あーあ、やっぱり気付いちまったか……ちっ、しょうがねぇな」
いつの間にか、倉庫の屋根の上に立っていたタトゥー。
「精霊使いさえいなけりゃ、チャームで誤魔化せたのによ……間の悪い奴だ」
ギルド員でありながら、それに敵対するタトゥーを問いただす面々。
「俺は、ギルド長を許せねぇんだ。俺の親父は、ギルド長に殺されたんだよ」
なにやら重そうな理由に戸惑う一行。しかしゴートは、
「へぇ、じゃあおまえはそっちで頑張れよー」
…………………………………あれ、なに言ってんだコイツ?
ことごとく引っ繰り返る面々。お前ら親友だろ!? 止めろよ!!(汗)
と、まあ一瞬空気が凍ったものの、なし崩し的に戦闘開始。
ダメージ毒は結構な威力で、ゴートを瀕死にまで追い込むものの、
ここで能力値は一番平凡なカイルが超絶クリティカル!!
一撃でタトゥーは撃沈の憂き目に遭います。……ストーリー上、生死判定は
行いませんでしたが、やってたら絶対死んでいたでしょう(汗)。
ともかく戦闘続行不能になった時点で、タトゥーの後方に強烈な光が打ち上がった。
瞬間的に目を焼かれたパーティから逃亡するタトゥー。
こうして主犯は取り逃がしたものの、事件自体はひとまず解決となった。
※光はホーリーライトです。……実はコレ、距離が自身だから打ち上げたりは
出来ないんですが、まあ演出という事で勘弁してください(汗)。
●かくして彼らは針金亭に集う
取りあえず事件は解決となったが、タトゥーの離反に高レベルシャーマン。
更にプリーストとギルドに敵対する勢力が現れたわけで。
一行はメアレイドに頼まれて、この案件の対策要員として雇われる事になる。
そうして物語は、次のステップへと進んでいく事になる。
●総括
と、いう感じでしたね。最初のセッションは。
…………あれ、全然大雑把になってない? 気のせい、気のせいですよ(汗)。
さて、今回の肝は刺青のトリックですが、最後まで気付かれませんでしたね。
タトゥーの話では、レクトーは腕にしていると言っただけで、
どの腕にしているのかははっきりとは言ってません。
タトゥーも刺青をしている事を強調したのですが、それも気付かなかった様子。
あの時点で詳しい刺青の位置を聞かれれば答えざるおえなかったので、
その場合にはおそらく貧民街の時点で真犯人に気が付いたことでしょう。
GMとしては、驚いていただけたので良かったですけどね(笑)。
もう一つはチャームの利用でしょうか。
チャームの効果は一週間も続きますから、高レベルのシャーマンなら
こういう風に利用して操りまくるのも可能じゃないかと。
事件の全容としては、ギルドに揺さぶりをかけるために一般人を攫って、
その罪をレクトーに押し付けるという単純なものです。
内部の人間が起こした事件なら、ギルドとしても多少の混乱が生じるでしょうし、
一般人に対する信用(盗賊ギルドに使うには変な言葉ですが)も損なわれます。
それに、できれば内通者であるタトゥーは引き続き、内部に留まって撹乱し、
引っ掻き回す立場でいられれば良い感じですしね。
「怪しい奴ら」の今回の目的は、ギルド長に対するちょっとした揺さぶりです。
彼らもギルド長の正体は知らないのですが、ギルド長を特定しなければならない
事情があるため、一般人を巻き込んだ事件を起こせばギルド長の性格上、
自ら動いてくるんじゃないかという期待ですね。
……しかしながら、今回彼らは目的を達成できなかったようです。
元から期待は薄いですし、挨拶代わりみたいなものとして起こしたものなので、
色々と計画性が雑過ぎる事件でした(言い訳じゃないよ!/汗)。
だから、レミングスではない一般人とか、巻き込んで攫ってます。
適当に傭兵をとっ捕まえて、チャームかけてパーティにけしかけたりと……
まあ、けっこう無茶してます。思い返すと、本当に無茶してると思います(汗)。
……と、まあこんな感じで。
随分前のセッションですから、GMもうろ覚えで書きました。
メンバーの方は、間違いがあったら、指摘してくだされば幸いです。
もっと時間が欲しいですね、切実に。実現不可能もいいとこの願いですが。
それはともかく、セッションの間に随分時間が空いてしまっているために、
状況の把握具合が微妙なメンバーもおられるようです。
そんなわけだから、前回のセッションだけでなく、これまでの本筋に関わる
セッションの流れを大雑把に書いていってみよう。
皆さんは気付いていない小ネタも記述に混ぜ込んでみるので、
敵の目的も表面上は見えてきた感じだし、色々憶測していただければ面白いかと。
また、微妙に固有名詞の変更や追加があったりするので気をつけて。
◎失踪事件――パーティ結成の事件
●ワイルド・ゴートの不眠不休で始まる一日
夜明け前。浮浪者の扮装でギルド周辺の見張り役をしていたゴート。
夜通しの仕事を終えて、仮眠を取るために家路を急ぐ道すがらに、
酒場(銀色の針金亭)での無銭飲食騒ぎに遭遇してしまう。
ギルドに保護料を払っている店ということもあり、やむなく犯人を拘束して、
来た道を戻りギルドに引き渡す事に。
すると上司にして義父であるメアレイドに呼ばれ、
レミングス(ギルドに協力する一般人)の失踪事件の調査を命じられる。
不眠不休でぐったりしている体に鞭打って、無銭飲食犯であるシルバと、
巻き込まれたスコッチと共に、一路解決へ乗り出すことになるのだった。
●シルバ・イェレミーアスの食い逃げを試みる爽やかな夜明け
時刻はジャスト夜明け。長い旅(もとい迷子)の果てに都市へたどり着いたシルバ。
イゼロンの東門(獅子王の門)から、順番待ちの商人達を無視して強引に進入。
ゆっくり休みたい、もしくは暖かく美味しい食事を取りたいと店を探していると、
走ってきた一人のグラスランナー(カノア)とぶつかってしまう。
その場は何事も無く穏便に別れたが、後に食事代を払う時に至って、
財布がない事に気付く。そう、先程のグラスランナーはスリだったのだ(笑)。
駄々をこねて逃走を図るが、通りがかりの盗賊ギルド員(ゴート)に介入されて、
盗賊ギルドへ連行されてしまう事となる。
あわや人身売買されるか、官憲に突き出されるかと思いきや、シャーマンの能力に
目をつけたメアレイドの提案により、食い逃げの償いとしてゴートを手伝う事になる。
帳消しになるだけ? 報酬は貰えないの? などとキッチリ駄々をこねた結果、
事態の重さによっては報酬も支払おうということになり、行動を共にする事になる。
●カイル・ヴァンスタインの悪と駆け出す正義の朝
始祖賢者の家系である上に、高名な学者の息子であるにもかかわらず、
神官として通いでマイリー神殿の雑務をこなす傍らで、剣術の修行に勤み、
心踊る様な冒険を夢見る少年カイル。
戦の最前線だけあって戦神の信仰は篤く、毎日忙しい。
そんなある日、神官戦士団の中でも一際冴えた腕前を誇る先輩バリオから
一つの相談を持ち掛けられる。
同じく戦士団の若者の中では一位、二位の実力を争い、周囲からの人望も厚い
ジルという女性が何日も顔を見せていないことを気に掛けていたのだ。
そこで連れだって家を訪ねるものの人の気配はなく、首を傾げつつ神殿に戻ると、
失踪したレミングスの二人について聞きにやってきたゴートらに遭遇。
行方不明という共通項もあり、持ち前の正義感からカイルは協力を申し出て、
また事を重く見たバリオは、ギルドにジルについての調査を依頼する事になる。
●スコッチ・R・ケイヴの巻き込まれスラップスティック
夜明け。故郷であるカクタスから旅立ち、当てもなく一族の宝である宝玉を
奪った者を探し続けた果てに、イゼロンへ辿り着いたスコッチ。
冒険者の店で休息を取っていると、隣の席のエルフが金がないと騒ぎ出し、
何故かたかられてしまう憂き目に遭う。しかしそこはマーファの神官だ。
慈愛の精神でひとまず立て替えてやろうとするも、エルフ(シルバ)は
「返さないとダメ? いいじゃん奢ってよー」と言い出す始末。
流石に面食らっていると、入り込んできた盗賊ギルド員(ゴート)に、
シルバもろとも食い逃げ犯の濡れ衣を着せられて連行される羽目になる。
そんなこんなでシルバと共に、レミングス失踪事件の協力を打診されて、
懐具合も寂しい為に行動を共にする事になる。
※さてさて、開始時はこんな感じでしたね。揃いも揃って初心者で大変でした。
私も初GMでしたし……つか、TRPG自体、殆ど初経験も同然だし(汗)。
非常にパニクっていた覚えがあります。
……カノアのノリのお陰でテンションは高かったですが(笑)。
ここから事件の調査を始めたわけですが、さてどんな感じだったでしょう?
●調査開始――道を切り開くのは知恵や剣ではなく、一振りの拳骨
行方不明になっているレミングスは「ジェイド」と「アンソニー」という二人の男性だ。
また調査に向かった盗賊「レクトー」も行方不明だという。
それに加えて、マイリー神殿の「ジル」も行方不明……さて、どこから調べよう?
ひとまずジルの家に不法侵入して部屋をひっくり返すも、何も出てこない。
ジルは天涯孤独であるため、他に調べる手段が思いつかず、こちらは断念。
調査するにはやはり聞き込みか? とは思うものの、収穫は無く最初から行き詰る。
と、そこにカノアが助け舟。スリをかましてゴートやシルバに拳骨を喰らいながらも、
レミングスに斡旋した仕事は全部記録されていると教えてくれる。
通常、情報すらも商品と考える盗賊はめったに書類など作りはしないが、
レミングス関係は、一般人との面倒を避けるため書面にされているのだ。
その管理の当番は、ゴートの親友にして空き巣盗賊のタトゥー。
彼に事情を話して、どうにかレミングスの足取りを掴む事ができたのだった。
※当時は盗賊は書類を作らないなんて、全然知らなかったんですよね……。
まあ犯罪に直接かかわる書類でもなし、任せた仕事について書かれてるだけで、
それによって得られた「結果」については書かれていないので、
上記の解釈で納得してください(汗)。
●タトゥーの話――ネズミの行方
レミングスは二人とも城壁際の貧民街の人間だった。
そして、南区の倉庫街に居ついている「妙な奴ら」について調査していたらしい。
またレクトーについて聞いてみると、
「レクトーとは四日前を最後に会ってないな」
「空き巣狙いをするときにはアイツと組むことが多いんだ。四日前も仕事だった」
「特徴は背が高くて、あと腕に彫り物がある」
「前に腕の良い職人を紹介してやったんだ。俺と同じ蛇の紋様だったな」
とのこと。こちらの足取りは分からず、
一行は二手に分かれて、貧民街での聞き込みと、倉庫街の調査に乗り出す。
●黄金は恐喝に勝つか? 否、真に強きは潔癖なる精神
貧民街で聞きこみをするが、収穫どころか二人の男を知るものすら見つからない。
と、そのとき一人の男が一行を呼び止める。
「お前さん達、ジェイドとアンソニーを探してんのかい?」
(知ってるのか?という問いに)
「いやぁ、知らない筈だけど、聞き覚えがある気もするねぇ」
「(そっと耳打ちして)分かるだろぅ? カネだよ、カネ」
その男によれば、レミングスは二人とも天涯孤独。
調査に行ったきり姿を見たものはいないという。
これで、レミングスが調査中に、何事かに巻き込まれた可能性が確実になった。
また、男はこのような事も言った。
「誰も彼もアイツらを知らないって言ってるのは、口止めされてるからさ」
口止めをした奴らについて問いただすと、
「妙な事に巻き込まれるのは御免だがなぁ……二人連れだったぜ」
「顔を覆ってたからよく分からないけど、一人は女の声だったなぁ」
「もう一人は背が高くて、両腕に刺青があったみたいだなぁ」
口止めをした二人連れ。こいつらが「妙な奴ら」なのかもしれないと思う一行。
そして刺青に反応。レクトーが怪しすぎるというか、早くも犯人と断定される。
一通り情報を聞いた後に、金をせびるなどの男の態度が許せなかったのか、
カイルは男を引き摺ってマイリー神殿へ直行。上司のケルトリンに許可を貰い、
かのファリスの精神鍛錬房とは違う意味で真っ白に燃え尽きてしまいそうな
マイリー式精神鍛錬房に叩き込まれる。…………合掌。
※……貧民街の一地区とはいえ、それ全体に口止めするのは現実的じゃないし、
この場面は余計だったかなぁ、と今になって思います。
だいたい口止めしたにしては、男の喋った事は大したことでもないし(汗)。
でも、ここで「怪しい奴ら」の情報を出しておきたかったんですよねぇ……。
●午後――倉庫の迷路に惑う人々
一方、そんなこんなで倉庫街をひたすら探索しまくる面々。
……しかし何も見つからない。とことん苦労が報われないパーティである。
日も暮れ始め、一旦「針金亭」に集まり、情報を交換することにする。
事件の噂を聞いた先輩盗賊フィリスタンも交えて、話し合う面々。
と、そこに飛び込んでくるカノア。
「ねぇねぇ、ミシェットのこと見なかったー?」
「それがミシェットの奴、一昨日から宿に帰ってないんだ」
「俺っちと違ってミシェットは規則正しい生活してるから、夜になっても帰って来ないのは変なんだよね。しかも二日連続なんて、ひょっとしたら例の事件に巻き込まれているのかも」
「昨日ゴートと別れた後に宿に戻ったら、まだ帰った形跡がないから、ギルドに情報を聞きに行ったんだよ。そしたらメアレイドのおっちゃんに詳しい事情を聞かれて、何かこちらで調査するから、大人しくして、自分で探したりしないように言いつけられたんだ」
「まあ人の口には戸は立てられないからね。行方不明の件はもうギルド内で噂になってるよ。それを聞けば、いくら俺っちでも関連を疑うさ」
というように、更なる被害者が発生したようだが、調査の続きは明日ということに。
※……ある意味薄情だな、こいつら(汗)。
GMにはこのままダラダラと続ける気は無いので、ここで事を一気に進めることに。
●意外な襲撃者――断ち切れ、悪意の繰り糸
解散したその夜。カイルの家に一人の訪問者が現れる。
その女性に事件について話したい事があると誘われ、警戒しつつも付いて行く。
すると案の定、女性は男性二人と共にレイピアを振りかぶって襲い掛かってきた。
しかし、カイルはそれ以上に頭巾を外した女性の顔を見て驚愕する。
彼女は行方不明になっていたジル・チェンバースだったのだ。
彼らの目はぼんやりとしていて意志が感じられないが、その力量は確か。
三対一の劣勢に立たされながらもカイルは善戦し、やがて近くにいたギルドの
監視員によって呼ばれた仲間も駆けつけて、どうにか打ち倒す事に成功する。
傷を負いながらも逃走するジル。彼女を追跡する事に成功した一行は、
倉庫街の一角に辿り着く。
そこにはミシェットとレミングス。多数の一般人が囚われていたのだった。
●それぞれの証言――蛇の男と精霊使いの女
大なり小なり負傷している人々を伴い、治療のためにマイリー神殿へ向かう。
ケルトリンや色んな意味で真っ白になった貧民街の男に彼らを任せ、
ジルの意識が回復するのを待って、それぞれに経緯を聞く一行。
『レミングスは調査中に背の高い男に襲われ、気絶させられたという。
ふと気が付いたら倉庫の中に囚われてしまっていたそうだ』
『ジルはレミングスを人気のない場所に引きずり込む、両腕に刺青をした男を
目撃して怪しんで後を付けたところ、背後から襲われて気絶してしまったらしい。
その後薄暗い場所で目を覚まし、顔を隠した女に何らかの魔法を掛けられた。
それは、相手の言うことに逆らえなくなる魔法だった。
精霊使いのシルバによれば、チャームという精霊魔法らしい』
『ミシェットは空き巣をするべく、侵入が容易そうな倉庫を探している最中に、
偶然人質達を発見したが、両腕に刺青をしている男と鉢合わせしてしまい、
抵抗するも敗れてしまったらしい。獲物のダガーには毒を塗っているという』
ちなみに、倉庫は空き倉庫で契約者はいなかった。
彼らの証言は、口止めをしていた二人組みと特徴が一致している。
犯人の男はやはりレクトーだろうと予想する一行。と、そこに報告が舞い込んだ!
●決戦? 解決? されど幕引きにはまだ早い
なんとレクトーが倉庫街に現れたという。急行する一行。
待ち受けていたかのように立ちはだかるレクトーと数人の男達。
彼らはジルたちと同じく、意志の感じられない目をしている。
まさか、彼らも操られているのだろうか……? 疑問を感じつつも戦闘は開始され、
比較的あっさりとパーティは勝利する。
さて、どうも彼らもチャームをかけられているようだが、これはどういうことか?
……しかし、ここで彼らはもっと重要な事にようやく気付く。
これまでの証言によれば、犯人は両腕に刺青のある男。
しかし、レクトーの腕には「右腕」にしか刺青が無い。つまり、犯人は別にいる。
その犯人は…………勿論、タトゥーだ。タトゥーこそが真の犯人だったのだ。
●少年の剣には容赦が足りない
真実に気付いた一行。そこに声が掛かる。
「あーあ、やっぱり気付いちまったか……ちっ、しょうがねぇな」
いつの間にか、倉庫の屋根の上に立っていたタトゥー。
「精霊使いさえいなけりゃ、チャームで誤魔化せたのによ……間の悪い奴だ」
ギルド員でありながら、それに敵対するタトゥーを問いただす面々。
「俺は、ギルド長を許せねぇんだ。俺の親父は、ギルド長に殺されたんだよ」
なにやら重そうな理由に戸惑う一行。しかしゴートは、
「へぇ、じゃあおまえはそっちで頑張れよー」
…………………………………あれ、なに言ってんだコイツ?
ことごとく引っ繰り返る面々。お前ら親友だろ!? 止めろよ!!(汗)
と、まあ一瞬空気が凍ったものの、なし崩し的に戦闘開始。
ダメージ毒は結構な威力で、ゴートを瀕死にまで追い込むものの、
ここで能力値は一番平凡なカイルが超絶クリティカル!!
一撃でタトゥーは撃沈の憂き目に遭います。……ストーリー上、生死判定は
行いませんでしたが、やってたら絶対死んでいたでしょう(汗)。
ともかく戦闘続行不能になった時点で、タトゥーの後方に強烈な光が打ち上がった。
瞬間的に目を焼かれたパーティから逃亡するタトゥー。
こうして主犯は取り逃がしたものの、事件自体はひとまず解決となった。
※光はホーリーライトです。……実はコレ、距離が自身だから打ち上げたりは
出来ないんですが、まあ演出という事で勘弁してください(汗)。
●かくして彼らは針金亭に集う
取りあえず事件は解決となったが、タトゥーの離反に高レベルシャーマン。
更にプリーストとギルドに敵対する勢力が現れたわけで。
一行はメアレイドに頼まれて、この案件の対策要員として雇われる事になる。
そうして物語は、次のステップへと進んでいく事になる。
●総括
と、いう感じでしたね。最初のセッションは。
…………あれ、全然大雑把になってない? 気のせい、気のせいですよ(汗)。
さて、今回の肝は刺青のトリックですが、最後まで気付かれませんでしたね。
タトゥーの話では、レクトーは腕にしていると言っただけで、
どの腕にしているのかははっきりとは言ってません。
タトゥーも刺青をしている事を強調したのですが、それも気付かなかった様子。
あの時点で詳しい刺青の位置を聞かれれば答えざるおえなかったので、
その場合にはおそらく貧民街の時点で真犯人に気が付いたことでしょう。
GMとしては、驚いていただけたので良かったですけどね(笑)。
もう一つはチャームの利用でしょうか。
チャームの効果は一週間も続きますから、高レベルのシャーマンなら
こういう風に利用して操りまくるのも可能じゃないかと。
事件の全容としては、ギルドに揺さぶりをかけるために一般人を攫って、
その罪をレクトーに押し付けるという単純なものです。
内部の人間が起こした事件なら、ギルドとしても多少の混乱が生じるでしょうし、
一般人に対する信用(盗賊ギルドに使うには変な言葉ですが)も損なわれます。
それに、できれば内通者であるタトゥーは引き続き、内部に留まって撹乱し、
引っ掻き回す立場でいられれば良い感じですしね。
「怪しい奴ら」の今回の目的は、ギルド長に対するちょっとした揺さぶりです。
彼らもギルド長の正体は知らないのですが、ギルド長を特定しなければならない
事情があるため、一般人を巻き込んだ事件を起こせばギルド長の性格上、
自ら動いてくるんじゃないかという期待ですね。
……しかしながら、今回彼らは目的を達成できなかったようです。
元から期待は薄いですし、挨拶代わりみたいなものとして起こしたものなので、
色々と計画性が雑過ぎる事件でした(言い訳じゃないよ!/汗)。
だから、レミングスではない一般人とか、巻き込んで攫ってます。
適当に傭兵をとっ捕まえて、チャームかけてパーティにけしかけたりと……
まあ、けっこう無茶してます。思い返すと、本当に無茶してると思います(汗)。
……と、まあこんな感じで。
随分前のセッションですから、GMもうろ覚えで書きました。
メンバーの方は、間違いがあったら、指摘してくだされば幸いです。
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