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TRPGやPBWで使用しているキャラ・設定等の保管庫。及びTRPG仲間との情報共有・整理の場。                                 銀雨関連はカテゴリ「Silver Rain」に纏めてあります。
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さてさて、おさらい第二回です。
時系列的にこのセッションは、前回の失踪事件から約一ヶ月ほど経過しています。
その間にも、パーティは幾つかの冒険を行っていますね。
例えばウォルターと出会い、太陽光に当たると石化してしまう不思議な植物が
栽培されている植物園の探索を通して、アスピナ研とアルゼブラ研――すなわち
魔術師ギルド内の派閥抗争、確執に関わったり。
イゼロン防衛騎士団とマイリー戦士団との交流武闘大会が開催される事になり、
メンバー選出のための神殿内選抜試合に備えてカイルとジルとバリオが一緒に
集中訓練を行うはずが、何故かゴートやシルバ、スコッチ、ウォルターは勿論、
様々な人々を巻き込んだ大乱闘に発展して大騒ぎになってしまったり。
そんな風に前回の事件の黒幕である「怪しい奴ら」の動きも特に無いまま、
一ヶ月が騒々しくも過ぎ去っていったある日のこと、事件は再び訪れたのでした。

ちなみに、上記の二つの事件において特記するべき事柄は、
・生命の腕輪という、失った四肢すらも再生するマジックアイテムがあるらしい。
・ケルトリンから貰った、選抜試合の予行もとい乱闘優勝の賞品「勇者バッジ」。
・ウォルターの遍歴と、彼の『師匠』について。
これらはわりかし重要です。覚えておいて損はありません。
ではでは、前回に引き続き話を辿ってみると致しましょう……。



◎亡者の聖域――謎の宝玉と暗躍する影

●識者の帰還――良き賢者は良き父親にあらず?
時刻は夕刻。魔術師ギルドにそびえる魔術の搭の一角に、ノックの音が響く。
ウォルターの在籍するアスピナ研の前には、線の細い眼鏡の男性が立っている。
――――知識の搭の賢者アスベント・ヴァンスタインである。
新たに発見された遺跡群の、一ヶ月以上に渡る調査で得ることができた、
多種多様な資料の分類と鑑定が終わり、順次適切な部署に配分しているのだ。
話によれば、残念な事にいくらか荒らされていた遺跡もあったらしい。
残念そうに肩を竦めながらも、ようやく家に帰れると嬉しそうに語るアスベント。
賢者を束ねる高位の立場でありながら、自らこのような配分などの雑務もこなす
彼は部下によく慕われている。しかし家族サービスにまでは手が回らないようだ。
ひとしきりオブライエンらと世間話をした後に立ち去り、家に向かうアスベント。
その家は……そう、ヴァンスタイン家。彼はカイルの父親なのだ。

※のっけからGMシーン。ようやくカイルのお父さんが初登場しました。
一見して昼行灯。メアレイドなど他のおっさんたちと比べると頼りなさ気ですが、
賢者としてのセンスは天才的です。決して彼の地位は高貴な家柄のみによって
得られたものではありません。また派閥抗争の激しいイゼロンにおいて、
腹に一物抱えた曲者たちを少なくとも表面上は纏め上げている点を鑑みると、
もしかしたら彼自身、仮面を被ったかなりの曲者なのかもしれません。
違ったとしても、天然であらゆる人心を掌握しているということですから、
ある意味で非常に厄介な存在といえるでしょう。


●団欒――嵐の前の平穏
久方ぶりの父の帰宅に活気付くヴァンスタイン家。
珍しく顔色が良く、楽しそうなフィオナと御馳走に腕を奮うリリンシア。
もちろんカイルも父の帰宅を喜び、執事のセバスチャン、メイドのカタリナは
お祝いの準備にてんやわんやの大騒ぎだ。
一緒に食卓を囲んで、調査の話――北方で発見された小規模な遺跡群について
話を聞いたり、最近知り合った仲間――パーティのメンバーについて聞かれ、
選抜試合の話題も出る。結果は準優勝。カイルはジルに準決勝で勝利するも、
決勝ではバリオに惜しくも負けてしまった。だが、カイルもジルも騎士団との
交流戦に出場は決まった。
こうして賑やかに、ヴァンスタイン家の夜は更けていく。
翌日に待ち受ける嵐など、微塵も感じさせない穏やかな夜だった。

※私がGMを行うセッションは前置きがとても長いような気がします……。
前置きだけで一時間くらいは軽く潰れた記憶があるような、無いような。
もしオンラインセッションをやろうものなら、きっと全体で五時間くらいは
軽く越えてしまうでしょう。設定魔にして語りたがりの悪癖を持つ私は、
GMに向いていないのかもしれないと、たまに思います。


●スコッチの受難――慈愛の名の下に強制奉仕
翌日。スコッチはイゼロンに来てから、未だにマーファ神殿を訪れていない事に
思い至って神殿を探し歩くが、見つからずに針金亭で途方に暮れていた。
しかしちょうど居合わせたゴートが、知人の結婚式がマーファ神殿で行われた事を
教えてくれて、ようやく見つける事が出来たのだった。
……そりゃ、だれも貧民街に神殿があるとは思うまい。見つからないわけである。
訪れた神殿。そこを守るのは、一人の年齢不詳な女性パスメラーハだけだった。
というか、神殿は彼女の自宅を兼ねた小さな住居を改装したものに過ぎなかった。
これでは神殿と言われなければ分かる筈も無い。唖然とするスコッチ。
周囲の人々曰く、聖職者以外にも占師や学者の顔を持つというパスメラーハに
もてなしを受けるスコッチ。しかしそれを口にした瞬間、彼の立場は逆転する。
「……食べたわね? それ、もう最後の食料だったのよねぇ……」
突如雰囲気が変わるパスメラーハ。……これは、つまり、罠だったのだ。
なんと彼女は最後の食料の代償として、スコッチに奉仕を強要してきたのだった。
ちょっと待て! と抵抗するが、クエストをかけられて逆らえなくなってしまう。
その奉仕の内容は、神のお告げ、星の観測、夢の解析、獣の行動、
カードとコインによる占い、水晶に写る像、ティーカップの底に残る茶葉の形……
その他諸々が北方にて、人として自然あらざる姿形をなしている者どもの解放が
起こった事を示しており、マーファ神殿としては退治してあるべき形に戻して
やらねばならないというものだった。
そんなわけで、スコッチは強引に討伐に向かわされることとなるのであった。


※ある意味で全員の度肝を抜いたキャラクター、パスメラーハことパスゥの登場です。
スコッチのPLはTRPGを全く知らない上に、自発的なRPが苦手なようなので、
強引に絡んでいくキャラが必要かと考えた結果、こうなりました。
しかし……私のRPはカノアといい、パスゥといい、不条理で強引なキャラクターの
ものばかりが好評だということは、気のせいだと思いたいです。


●追蛇の任務――動き出した蛇
助けを求めて針金亭に駆け込むスコッチ。
例の如く寝不足のゴートと退屈気なシルバがカウンターでぐったりしており、
ミシェットのオカリナとカノアの調子外れの歌声が店内を賑やかす中で、
店長のダグフォーンとクラブサンは昼の混雑に向けて準備をしている。
カイルはまともに取り合ってくれるが、正義感溢れる少年としてはクエストを
マイリー神殿で解除するよりも、実際に退治するべきものがあるなら退治した方が
良いという意見。だが、グッタリーズはやる気が無い。
と、そこにメアレイドの伝言を預かったフィリスタンが現れる。
何と北の遺跡群付近でタトゥーらしき人物が目撃されたというのだ。
パスメラーハの指示の目的地も北。これは何か関係があるのではないか?
ようやくやる気を出してきた一行は早速北へ向かう事となるのだった。


●旅は道連れ、世は情け――仮面の魔術師は半泣きで縋りつく
いざ目的地へ……とその時、駆け込んで来たのは仮面の魔術師エイクロイ。
「アネリアをっ、彼女を助けるのを手伝ってくれ!!」
彼は魔術師ギルドに所属するソーサラーであり、冒険者でもある。
先の北方遺跡群の調査にも参加しており、魔術師ギルドの調査が終わってから、
改めて北の遺跡群を個人的に仲間と調査していたという。
ひょっとしたら何らかの見落としを発見し、財宝を得られるかもしれないからだ。
そして、なんと彼等は本当に発見してしまったのだ。隠された地下遺跡を。
彼等は早速探索を行ったが、内部には大量のアンデッドが潜んでいた。
二人がかりでは苦戦を強いられ、次第に追い詰められるエイクロイとアネリア。
エイクロイはやがて重傷を負ったアネリアをある部屋に匿ってハードロックで封じ、
一旦遺跡を離脱。体勢を立て直して救出することにしたということらしい。
仮面のせいなのか、いきなりエイクロイを怪しみ質問をぶつけまくる面々。
おまけにボロボロの体なのに回復魔法を拒み、
「私のことは良いから早くしてくれっ! 頼むから!」と急かすばかり。
……怪しすぎる。確かに重傷で危ないのだろうけど、そこまで急かすほど
ヤバイなら、これから北へ向かう時間だけでも息絶えるに十分だろう。
しかし最終的には、やはり正義の子であるカイルの慈悲で同行する事となる。
パスメラーハの言う「自然ならざるもの」もアンデッドっぽいし、ということで。
かくして魔術師を加えたパーティ六人は、改めて北へ向かうのだった。

※人を外見で判断しちゃいけませんよ(汗)。仮面に罪はありません。
まあ、親友である筈のタトゥーの裏切りとかをやってしまっただけに、
過剰に警戒されてもしょうがないとは思いますけどね……。
そして回復拒否は正直蛇足でした。前回トリックに気付かれなかったから
やや強めにアピールしたのですが、これは分かり安いにも程があったでしょう。
匙加減は難しいですね。
……そういえばスコッチは慈愛の神官なのに口出しゼロだったような。いいのか?


●潜入――亡者と踊るは暗き迷宮
エイクロイのお陰で判定の必要もなく、あっさりと地下へ進入した一行。
腐臭に満ち満ちた最悪な環境を恐る恐る進んでいく最中、シャーマンである
シルバは、異常に負の生命の精霊の力が強い事に気付く。
……それだけ多くの亡者が潜んでいるという事なのだろうか?
実際、襲い掛かってくる亡者はさほどの強さでもないが、何しろ数が多すぎる。
だがターンアンデッドやホーリーライトを習得したカイル、スコッチの敵ではない。
順調に薙ぎ払いつつ目的地へ近づく一行。しかし、一つの懸念があった。
何故かエイクロイは戦闘の度に物陰に隠れてしまうのだ。一体何のつもりなのか?
いくら酷い目を見たからといって、そこまで怯える相手でもないだろう。
……口にこそ出さないが、やがて彼らの脳裏には同じ一つの考えが浮かぶ。
エイクロイはターンアンデッドやホーリーライトを放つたびに、
過剰な反応を示していた。……つまり、神聖魔法に怯えているのだ。
おまけに回復魔法も遠慮していた。……あれ、まさか……こいつって……?

※性格上、積極的に活躍しにくいスコッチでも、この状況なら大活躍間違いなし!
……ということも考えてのアンデッド・オンパレード・セッションでした。
おまけに対アンデッドの護符まで与えて磐石に場を整えましたが……、
あろうことか、その修正値を加える事を完全にスコッチのPLが忘却。
思わず「お前は何をやってるんだっ!?」と叫んだりもしましたね……。


●死の淵にあっても、その願いは色褪せる事無く
やがて最深部に辿り着いた一行は、扉を開けようとするエイクロイを呼び止める。
「仮面を取れ」……戸惑いながらも外すが、別に普通の顔である。
だが最早完全に疑っているというか決め付けている一行。
……そう、つまりは……「お前って絶対アンデッドだろ!?」ということである。
そんなわけで強制成仏を執行しようとするという、予想していた最悪パターン。
だが、ここまできてそんな終わり方はGM的に洒落にならないので……
「その通りです。私は……既に一度死んでいます」と、肯定。
曰く、大量のアンデッドから逃げ切る事ができずに、一度は死んでしまったが、
その後、異様に負の生命の精霊力が強い遺跡の性質も手伝って、
アネリアを救出すべく執念から恐るべき速さでアンデッド(ゴースト)化したという。
姿が普通なのは、シェイプ・チェンジの魔法で姿を整えているからである。
そういうことかっ! と唖然とする一行。そして、
「もう十分です。ご迷惑をおかけしましたが……最後に、どうかアネリアを
無事に助けてあげてください。お願いします。」と、
彼女と再び会うこともないままに、そのまま成仏。全員呆然。
報酬として約束していた仮面(マジックアイテム)を拾い、「これ、どうしよう?」
「遺品だよな……」「彼女に渡すべきだよね?」「えー、それ俺が貰う約束だよ」
「シルバは黙れ」「でも、貰ってもいいんじゃねぇか?」「おいおいゴート殿……」
「ていうかアネリアさん助けましょうよ」という感じで困惑する一同。
と、そこで。突如背後から声が掛けられた!


●まさかの遭遇――少年の刃には加減も足りない
「うるせぇな……アンデッド共が騒いでるのか……?」
そう言って、背後の隠し扉を開けて現れたのはタトゥー。
「……………………」凍りつく一同。こっちの存在、まさかすっかり忘れてた?
「……ッ!?? なんでお前らがここに!!」
「タトゥー!? なにやってんだここで!!?」
「何をしているの、タトゥー? ……あら、これは困った事に……」
タトゥーだけでなく、ダークエルフの女性までもが現れてしまう。
「私と爺さんはいま手が離せないわ。食い止めて!」
「……ってなわけで、ここを通すわけにはいかねぇんだ」
と、何だか扉の向こうでヤバイ事をしていそうなので、急いで戦闘開始。
前回の戦闘を再現するかのごとくゴートが死に掛けるが、
数ターンの後にカイルがまたもや超クリティカルヒット!
生死判定を無視して扉の向こうへ鍵を掛けて退散する。
だが強引に強固な扉を打ち破って突撃する一行。
その先に待っているのは――――


●未知なる力――限りなく敗北に近い勝利
階段を駆け下った先には広間と魔法陣。そして巨大な扉があった。
扉は既に開け放たれており、中にはぽつんと紫色の宝玉が安置されている。
それを手に取り「ふぉっふぉっふぉ、一足遅かったようじゃの」と笑う謎のお爺さん。
その傍にはDエルフとタトゥー。あの宝玉が奴らの狙いらしい。
……それならやる事は一つ! 「それを渡してもらいます!」
だがしかし「どれ、わしが軽く捻ってやろう。お前達は先に帰りなさい」
と爺に促され、宝玉を持ったままDエルフとタトゥーは転移してしまう。
かくして謎のお爺さんと戦闘開始!
勇者バッジを使用して全力で襲い掛かるが、なんと未知の魔法によって
強化されたカイルの能力値をコピーしてしまうという凄まじい事をやってのける。
攻撃は悉く回避され、ファイアーボールで薙ぎ払われるパーティ。
しかし、カイルの攻撃が何とか命中し、多少の傷を負わせる事に成功する。
「ヴァンスタインの名に掛けて、貴方を倒します!」
「ほぉ、小童。貴様はヴァンスタインの末裔か……これは面白い!」
「よもやヴァンスタインの末裔が剣を握っていようとはな……因果なものよ」
「ふぅむ、今日のところは帰るとしようかの……貴様とはまた会うだろうよ」
「それまでに腕を磨いておくが良かろう、小童どもよ。ふぉっふぉっふぉ」
そう言って、謎のお爺さんは転移していった。
……どうにか、全員無事だ。しかし、殆ど手も足も出なかった。
未知の魔法。謎の宝玉。爺のいう「因果」。謎も多く残された。
しかし、今は無事にここを出るのが先決だ。
そうして一同は、どうにかこうにか無事に帰還するに至ったのだった。

※PLの度肝を抜いた出来事その3。ものまね爺さんの登場です。
当時、能力値は低いもののリアルラックが凄まじいカイルが、
能力値を強力に補正する勇者バッジを得た事で無双の強さを発揮しており、
正直扱いに困っていました。これを打開する方策はないものか……、
そう考えた結果、能力値をものまねする能力を持たせれば、
良い勝負になるんじゃないかということで、このようになりました。
この能力は想像以上に強烈で、あわや壊滅にまで追い込むところでした……
GMにとって、このセッションはさじ加減について考えさせられた回でしたね。


●嵐の後――思いもよらぬ再会
数日後。死闘から帰還したパーティは「針金亭」でぐったりしていた。
流石のカイルも元気はない。カノアたちも心配そうにしている。
……あの後、アネリアには事情を説明した。当然彼女は嘆き悲しんだが、
仮面(魔眼のペルソナ)は報酬として貰って良いということになった。
……いつもエイクロイが身に付けていただけに、見てても辛いのかもしれない。
――と、そこに突如響く絶叫。そして駆け下ってくるシルバ。
その手には例のペルソナが握られている。
何事かと思うと、なんとペルソナが喋ったというのだ。
驚いて確かめてみると、なんと装着している人物には声が聞こえてくる。
そしてその声は、エイクロイのものだったのだ!
……どうやら、成仏の瞬間にまたもや遺跡の力に影響されてしまい、
生前の繋がりが強かった魔眼のペルソナに囚われてしまったらしい。

彼の意識ははっきりとしており、会話もしっかりと成り立ってしまう。
世にも不思議な仮面と化したエイクロイ。以降、かくして彼はパーティの
知恵袋と化すのであった。……ねぇ、やっぱアネリアに返さない?(汗)


●総括
前回がシティアドベンチャー形式であった事に対して、
このセッションはハック&スラッシュ形式のダンジョンシナリオでした。
エイクロイのトリックについては叙述したとおり。ヒントが過剰でしたね。
エイクロイは個人的にネーミングとか気に入ってたキャラなので、
結構酷い扱いに少々悲しい気持ちです。……アネリアさんも哀れorz。
けれども放っておいたら本当に戦闘になりかねない感じだったので、
対応の不味さに対するペナルティ的に、後味の悪い成仏にしています。
……まあ、結局成仏はしていないのですけどね(笑)。
上手く対応できていれば、ボス戦では一緒に戦ってくれる予定でもあったので、
今回のボスである爺さんはかなり強いです。色んな意味で。
エイクロイもLv5のソーサラーだったので、本当は強いんですよ?

今回の敵方の目的は、言うまでもなく紫色の宝玉の回収でした。
何故彼らがあの宝玉を欲したのか、それはまだ分かりません。
ちなみに遺跡からの帰り道。シルバには明らかに遺跡内の雰囲気が変わった事が
分かりました。具体的には負の生命の力が弱くなっていました。
その理由は……分かりますよね?(笑)

今回もかなりうろ覚えです。間違いがあったら、指摘してくだされば幸い。

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前回のセッションから、あっという間に二ヶ月ほどが経ちました。速いものです。
もっと時間が欲しいですね、切実に。実現不可能もいいとこの願いですが。
それはともかく、セッションの間に随分時間が空いてしまっているために、
状況の把握具合が微妙なメンバーもおられるようです。
そんなわけだから、前回のセッションだけでなく、これまでの本筋に関わる
セッションの流れを大雑把に書いていってみよう。
皆さんは気付いていない小ネタも記述に混ぜ込んでみるので、
敵の目的も表面上は見えてきた感じだし、色々憶測していただければ面白いかと。
また、微妙に固有名詞の変更や追加があったりするので気をつけて。



◎失踪事件――パーティ結成の事件

●ワイルド・ゴートの不眠不休で始まる一日
夜明け前。浮浪者の扮装でギルド周辺の見張り役をしていたゴート。
夜通しの仕事を終えて、仮眠を取るために家路を急ぐ道すがらに、
酒場(銀色の針金亭)での無銭飲食騒ぎに遭遇してしまう。
ギルドに保護料を払っている店ということもあり、やむなく犯人を拘束して、
来た道を戻りギルドに引き渡す事に。
すると上司にして義父であるメアレイドに呼ばれ、
レミングス(ギルドに協力する一般人)の失踪事件の調査を命じられる。
不眠不休でぐったりしている体に鞭打って、無銭飲食犯であるシルバと、
巻き込まれたスコッチと共に、一路解決へ乗り出すことになるのだった。


●シルバ・イェレミーアスの食い逃げを試みる爽やかな夜明け
時刻はジャスト夜明け。長い旅(もとい迷子)の果てに都市へたどり着いたシルバ。
イゼロンの東門(獅子王の門)から、順番待ちの商人達を無視して強引に進入。
ゆっくり休みたい、もしくは暖かく美味しい食事を取りたいと店を探していると、
走ってきた一人のグラスランナー(カノア)とぶつかってしまう。
その場は何事も無く穏便に別れたが、後に食事代を払う時に至って、
財布がない事に気付く。そう、先程のグラスランナーはスリだったのだ(笑)。
駄々をこねて逃走を図るが、通りがかりの盗賊ギルド員(ゴート)に介入されて、
盗賊ギルドへ連行されてしまう事となる。
あわや人身売買されるか、官憲に突き出されるかと思いきや、シャーマンの能力に
目をつけたメアレイドの提案により、食い逃げの償いとしてゴートを手伝う事になる。
帳消しになるだけ? 報酬は貰えないの? などとキッチリ駄々をこねた結果、
事態の重さによっては報酬も支払おうということになり、行動を共にする事になる。


●カイル・ヴァンスタインの悪と駆け出す正義の朝
始祖賢者の家系である上に、高名な学者の息子であるにもかかわらず、
神官として通いでマイリー神殿の雑務をこなす傍らで、剣術の修行に勤み、
心踊る様な冒険を夢見る少年カイル。
戦の最前線だけあって戦神の信仰は篤く、毎日忙しい。
そんなある日、神官戦士団の中でも一際冴えた腕前を誇る先輩バリオから
一つの相談を持ち掛けられる。
同じく戦士団の若者の中では一位、二位の実力を争い、周囲からの人望も厚い
ジルという女性が何日も顔を見せていないことを気に掛けていたのだ。
そこで連れだって家を訪ねるものの人の気配はなく、首を傾げつつ神殿に戻ると、
失踪したレミングスの二人について聞きにやってきたゴートらに遭遇。
行方不明という共通項もあり、持ち前の正義感からカイルは協力を申し出て、
また事を重く見たバリオは、ギルドにジルについての調査を依頼する事になる。


●スコッチ・R・ケイヴの巻き込まれスラップスティック
夜明け。故郷であるカクタスから旅立ち、当てもなく一族の宝である宝玉を
奪った者を探し続けた果てに、イゼロンへ辿り着いたスコッチ。
冒険者の店で休息を取っていると、隣の席のエルフが金がないと騒ぎ出し、
何故かたかられてしまう憂き目に遭う。しかしそこはマーファの神官だ。
慈愛の精神でひとまず立て替えてやろうとするも、エルフ(シルバ)は
「返さないとダメ? いいじゃん奢ってよー」と言い出す始末。
流石に面食らっていると、入り込んできた盗賊ギルド員(ゴート)に、
シルバもろとも食い逃げ犯の濡れ衣を着せられて連行される羽目になる。
そんなこんなでシルバと共に、レミングス失踪事件の協力を打診されて、
懐具合も寂しい為に行動を共にする事になる。

※さてさて、開始時はこんな感じでしたね。揃いも揃って初心者で大変でした。
私も初GMでしたし……つか、TRPG自体、殆ど初経験も同然だし(汗)。
非常にパニクっていた覚えがあります。
……カノアのノリのお陰でテンションは高かったですが(笑)。
ここから事件の調査を始めたわけですが、さてどんな感じだったでしょう?


●調査開始――道を切り開くのは知恵や剣ではなく、一振りの拳骨
行方不明になっているレミングスは「ジェイド」と「アンソニー」という二人の男性だ。
また調査に向かった盗賊「レクトー」も行方不明だという。
それに加えて、マイリー神殿の「ジル」も行方不明……さて、どこから調べよう?
ひとまずジルの家に不法侵入して部屋をひっくり返すも、何も出てこない。
ジルは天涯孤独であるため、他に調べる手段が思いつかず、こちらは断念。
調査するにはやはり聞き込みか? とは思うものの、収穫は無く最初から行き詰る。
と、そこにカノアが助け舟。スリをかましてゴートやシルバに拳骨を喰らいながらも、
レミングスに斡旋した仕事は全部記録されていると教えてくれる。
通常、情報すらも商品と考える盗賊はめったに書類など作りはしないが、
レミングス関係は、一般人との面倒を避けるため書面にされているのだ。
その管理の当番は、ゴートの親友にして空き巣盗賊のタトゥー。
彼に事情を話して、どうにかレミングスの足取りを掴む事ができたのだった。

※当時は盗賊は書類を作らないなんて、全然知らなかったんですよね……。
まあ犯罪に直接かかわる書類でもなし、任せた仕事について書かれてるだけで、
それによって得られた「結果」については書かれていないので、
上記の解釈で納得してください(汗)。


●タトゥーの話――ネズミの行方
レミングスは二人とも城壁際の貧民街の人間だった。
そして、南区の倉庫街に居ついている「妙な奴ら」について調査していたらしい。
またレクトーについて聞いてみると、
レクトーとは四日前を最後に会ってないな」
「空き巣狙いをするときにはアイツと組むことが多いんだ。四日前も仕事だった」
「特徴は背が高くて、あと腕に彫り物がある」
「前に腕の良い職人を紹介してやったんだ。俺と同じ蛇の紋様だったな

とのこと。こちらの足取りは分からず、
一行は二手に分かれて、貧民街での聞き込みと、倉庫街の調査に乗り出す。


●黄金は恐喝に勝つか? 否、真に強きは潔癖なる精神
貧民街で聞きこみをするが、収穫どころか二人の男を知るものすら見つからない。
と、そのとき一人の男が一行を呼び止める。
「お前さん達、ジェイドとアンソニーを探してんのかい?」
(知ってるのか?という問いに)
「いやぁ、知らない筈だけど、聞き覚えがある気もするねぇ」
「(そっと耳打ちして)分かるだろぅ? カネだよ、カネ」
その男によれば、レミングスは二人とも天涯孤独。
調査に行ったきり姿を見たものはいないという。
これで、レミングスが調査中に、何事かに巻き込まれた可能性が確実になった。
また、男はこのような事も言った。
「誰も彼もアイツらを知らないって言ってるのは、口止めされてるからさ」
口止めをした奴らについて問いただすと、
「妙な事に巻き込まれるのは御免だがなぁ……二人連れだったぜ」
「顔を覆ってたからよく分からないけど、一人は女の声だったなぁ」
「もう一人は背が高くて、両腕に刺青があったみたいだなぁ」
口止めをした二人連れ。こいつらが「妙な奴ら」なのかもしれないと思う一行。
そして刺青に反応。レクトーが怪しすぎるというか、早くも犯人と断定される。
一通り情報を聞いた後に、金をせびるなどの男の態度が許せなかったのか、
カイルは男を引き摺ってマイリー神殿へ直行。上司のケルトリンに許可を貰い、
かのファリスの精神鍛錬房とは違う意味で真っ白に燃え尽きてしまいそうな
マイリー式精神鍛錬房に叩き込まれる。…………合掌。

※……貧民街の一地区とはいえ、それ全体に口止めするのは現実的じゃないし、
この場面は余計だったかなぁ、と今になって思います。
だいたい口止めしたにしては、男の喋った事は大したことでもないし(汗)。
でも、ここで「怪しい奴ら」の情報を出しておきたかったんですよねぇ……。


●午後――倉庫の迷路に惑う人々
一方、そんなこんなで倉庫街をひたすら探索しまくる面々。
……しかし何も見つからない。とことん苦労が報われないパーティである。
日も暮れ始め、一旦「針金亭」に集まり、情報を交換することにする。
事件の噂を聞いた先輩盗賊フィリスタンも交えて、話し合う面々。
と、そこに飛び込んでくるカノア。
「ねぇねぇ、ミシェットのこと見なかったー?」
「それがミシェットの奴、一昨日から宿に帰ってないんだ」
「俺っちと違ってミシェットは規則正しい生活してるから、夜になっても帰って来ないのは変なんだよね。しかも二日連続なんて、ひょっとしたら例の事件に巻き込まれているのかも」
「昨日ゴートと別れた後に宿に戻ったら、まだ帰った形跡がないから、ギルドに情報を聞きに行ったんだよ。そしたらメアレイドのおっちゃんに詳しい事情を聞かれて、何かこちらで調査するから、大人しくして、自分で探したりしないように言いつけられたんだ」
「まあ人の口には戸は立てられないからね。行方不明の件はもうギルド内で噂になってるよ。それを聞けば、いくら俺っちでも関連を疑うさ」
というように、更なる被害者が発生したようだが、調査の続きは明日ということに。

※……ある意味薄情だな、こいつら(汗)。
GMにはこのままダラダラと続ける気は無いので、ここで事を一気に進めることに。


●意外な襲撃者――断ち切れ、悪意の繰り糸
解散したその夜。カイルの家に一人の訪問者が現れる。
その女性に事件について話したい事があると誘われ、警戒しつつも付いて行く。
すると案の定、女性は男性二人と共にレイピアを振りかぶって襲い掛かってきた。
しかし、カイルはそれ以上に頭巾を外した女性の顔を見て驚愕する。
彼女は行方不明になっていたジル・チェンバースだったのだ。
彼らの目はぼんやりとしていて意志が感じられないが、その力量は確か。
三対一の劣勢に立たされながらもカイルは善戦し、やがて近くにいたギルドの
監視員によって呼ばれた仲間も駆けつけて、どうにか打ち倒す事に成功する。
傷を負いながらも逃走するジル。彼女を追跡する事に成功した一行は、
倉庫街の一角に辿り着く。
そこにはミシェットとレミングス。多数の一般人が囚われていたのだった。


●それぞれの証言――蛇の男と精霊使いの女
大なり小なり負傷している人々を伴い、治療のためにマイリー神殿へ向かう。
ケルトリンや色んな意味で真っ白になった貧民街の男に彼らを任せ、
ジルの意識が回復するのを待って、それぞれに経緯を聞く一行。
『レミングスは調査中に背の高い男に襲われ、気絶させられたという。
ふと気が付いたら倉庫の中に囚われてしまっていたそうだ』
『ジルはレミングスを人気のない場所に引きずり込む、両腕に刺青をした男を
目撃して怪しんで後を付けたところ、背後から襲われて気絶してしまったらしい。
その後薄暗い場所で目を覚まし、顔を隠した女に何らかの魔法を掛けられた。
それは、相手の言うことに逆らえなくなる魔法だった。
精霊使いのシルバによれば、チャームという精霊魔法らしい』
『ミシェットは空き巣をするべく、侵入が容易そうな倉庫を探している最中に、
偶然人質達を発見したが、両腕に刺青をしている男と鉢合わせしてしまい、
抵抗するも敗れてしまったらしい。獲物のダガーには毒を塗っているという』
ちなみに、倉庫は空き倉庫で契約者はいなかった。
彼らの証言は、口止めをしていた二人組みと特徴が一致している。
犯人の男はやはりレクトーだろうと予想する一行。と、そこに報告が舞い込んだ!


●決戦? 解決? されど幕引きにはまだ早い
なんとレクトーが倉庫街に現れたという。急行する一行。
待ち受けていたかのように立ちはだかるレクトーと数人の男達。
彼らはジルたちと同じく、意志の感じられない目をしている。
まさか、彼らも操られているのだろうか……? 疑問を感じつつも戦闘は開始され、
比較的あっさりとパーティは勝利する。
さて、どうも彼らもチャームをかけられているようだが、これはどういうことか?
……しかし、ここで彼らはもっと重要な事にようやく気付く。
これまでの証言によれば、犯人は両腕に刺青のある男。
しかし、レクトーの腕には「右腕」にしか刺青が無い。つまり、犯人は別にいる。
その犯人は…………勿論、タトゥーだ。タトゥーこそが真の犯人だったのだ。


●少年の剣には容赦が足りない
真実に気付いた一行。そこに声が掛かる。
「あーあ、やっぱり気付いちまったか……ちっ、しょうがねぇな」
いつの間にか、倉庫の屋根の上に立っていたタトゥー。
「精霊使いさえいなけりゃ、チャームで誤魔化せたのによ……間の悪い奴だ」
ギルド員でありながら、それに敵対するタトゥーを問いただす面々。
「俺は、ギルド長を許せねぇんだ。俺の親父は、ギルド長に殺されたんだよ」
なにやら重そうな理由に戸惑う一行。しかしゴートは、
「へぇ、じゃあおまえはそっちで頑張れよー」
…………………………………あれ、なに言ってんだコイツ?
ことごとく引っ繰り返る面々。お前ら親友だろ!? 止めろよ!!(汗)
と、まあ一瞬空気が凍ったものの、なし崩し的に戦闘開始。
ダメージ毒は結構な威力で、ゴートを瀕死にまで追い込むものの、
ここで能力値は一番平凡なカイルが超絶クリティカル!!
一撃でタトゥーは撃沈の憂き目に遭います。……ストーリー上、生死判定は
行いませんでしたが、やってたら絶対死んでいたでしょう(汗)。
ともかく戦闘続行不能になった時点で、タトゥーの後方に強烈な光が打ち上がった。
瞬間的に目を焼かれたパーティから逃亡するタトゥー。
こうして主犯は取り逃がしたものの、事件自体はひとまず解決となった。

※光はホーリーライトです。……実はコレ、距離が自身だから打ち上げたりは
出来ないんですが、まあ演出という事で勘弁してください(汗)。


●かくして彼らは針金亭に集う
取りあえず事件は解決となったが、タトゥーの離反に高レベルシャーマン。
更にプリーストとギルドに敵対する勢力が現れたわけで。
一行はメアレイドに頼まれて、この案件の対策要員として雇われる事になる。
そうして物語は、次のステップへと進んでいく事になる。



●総括
と、いう感じでしたね。最初のセッションは。
…………あれ、全然大雑把になってない? 気のせい、気のせいですよ(汗)。

さて、今回の肝は刺青のトリックですが、最後まで気付かれませんでしたね。
タトゥーの話では、レクトーは腕にしていると言っただけで、
どの腕にしているのかははっきりとは言ってません。
タトゥーも刺青をしている事を強調したのですが、それも気付かなかった様子。
あの時点で詳しい刺青の位置を聞かれれば答えざるおえなかったので、
その場合にはおそらく貧民街の時点で真犯人に気が付いたことでしょう。
GMとしては、驚いていただけたので良かったですけどね(笑)。

もう一つはチャームの利用でしょうか。
チャームの効果は一週間も続きますから、高レベルのシャーマンなら
こういう風に利用して操りまくるのも可能じゃないかと。

事件の全容としては、ギルドに揺さぶりをかけるために一般人を攫って、
その罪をレクトーに押し付けるという単純なものです。
内部の人間が起こした事件なら、ギルドとしても多少の混乱が生じるでしょうし、
一般人に対する信用(盗賊ギルドに使うには変な言葉ですが)も損なわれます。
それに、できれば内通者であるタトゥーは引き続き、内部に留まって撹乱し、
引っ掻き回す立場でいられれば良い感じですしね。

「怪しい奴ら」の今回の目的は、ギルド長に対するちょっとした揺さぶりです。
彼らもギルド長の正体は知らないのですが、ギルド長を特定しなければならない
事情があるため、一般人を巻き込んだ事件を起こせばギルド長の性格上、
自ら動いてくるんじゃないかという期待ですね。
……しかしながら、今回彼らは目的を達成できなかったようです。
元から期待は薄いですし、挨拶代わりみたいなものとして起こしたものなので、
色々と計画性が雑過ぎる事件でした(言い訳じゃないよ!/汗)。
だから、レミングスではない一般人とか、巻き込んで攫ってます。
適当に傭兵をとっ捕まえて、チャームかけてパーティにけしかけたりと……
まあ、けっこう無茶してます。思い返すと、本当に無茶してると思います(汗)。

……と、まあこんな感じで。
随分前のセッションですから、GMもうろ覚えで書きました。
メンバーの方は、間違いがあったら、指摘してくだされば幸いです。

イクセリス・ウィルキドニー

◎パーソナル
種族:人間  性別:Male  年齢:21
髪:茶  瞳:謎  肌:白

習得武器:弓  得意地形/天候:-/-
お気に入りアイテム:祖父の日誌


◎クラス・タイプ
クラス:ミンストレル/-
タイプ:マジック(冬)/


◎イメージカラー/外見
・一人称は私。

・癖の付いたブラウンの長髪。緩やかに波打っている。

・目元を隠す仮面をつけている。鋭角的な形状。

・服装は全体的に青い色調。リュートを所持。


◎故郷
・「冬の指」に存在する吟遊詩人たちの小村。大陸中央部に比較的近い位置だが、一年の1/3は常に粉雪が降っている寒冷な土地。

・村の人間は幼い内から先祖代々蓄積されてきた伝承や音楽技術を学び、長に一人前と認められると自らが後世に残し、伝承するべき物語を求めて旅立っていく慣習がある。

・古き伝承を守り伝えるという性質からか迷信深く、伝統的な慣わしやしきたりを大切にしている。その最たるものは旅立つ者に与えられる独特な意匠の仮面と、冬至に行われる禍祓いの儀式だろう。仮面は目元を隠す形状をしており、これは物語の語り手として「見えすぎない」ように、一歩引いた視点から物事を見るようにという意味がある。冬至の儀式は村の出身である吟遊詩人が一堂に会して村の中央広場で巨大な焚き火を熾し、夜を徹して各々が見聞きした物語を語っていくというもの。


◎旅に出た理由
・修業を終えて旅立つ前夜に、書庫の片隅で発見したのは見たことの無い書物。錠前で封印されたそれの表紙には擦れた手書きの文字で、ただ「日誌」という素っ気無い題と祖父の名前が書かれている。そして裏表紙には詩の様な曖昧で掴み所の無い文章が書かれていた。

・冬至の夜の儀式にも帰らず村の人間に白眼視されながらも、取り憑かれた様にひたすら「何か」を追っていたという祖父の記憶は殆ど無いけれど、ときたま蒐集した物語を納めるため、他の詩人が納めた中に「何か」に関係する伝承が無いか調べるために帰ってきた時には、色々な物語を聞かせてもらった覚えがある。

・祖父のしきたりや慣習をロクに守らない所はともかく、吟遊詩人としての腕は村の誰よりも上だった。「何か」に対する情熱や真摯さは幼心に尊敬していたし、偏屈で気難しい祖父をそこまで駆り立てる「何か」には憧憬を抱いたものだった。自らが伝えるべき物語との巡り逢わせと探究心。私にとって祖父は最も吟遊詩人らしい吟遊詩人だったのだ。

・ここ十数年来はまったく姿を見せることもなく、旅先で祖父は死んだといわれている。しかし、私は祖父が探し物を見つけられたのではないか、だから帰ってくる必要は無くなったのではないか思っている。何故なら最後に帰ってきたとき、めったに笑顔を見せなかった祖父が悪戯っぽく微笑んで私に言ったのだ――お前は俺に似ている。いつか、命を賭けられるだけの大切な物語を見つけるだろう……そのときには絶対に躊躇うんじゃないぞ。踏みとどまったら、本当の景色には辿り着けないからな。

・私は多くの詩を学んだ。その多くは祖父が遺してくれた物だ。これらの詩を辿っていけば、祖父が見た景色に辿り着けるような予感がする。私は祖父と同じ光景に巡り逢いたい。祖父が何を求めていたのか、知りたくてたまらない。吟遊詩人そのものであった祖父と同じ場所に立たなければ、本当に自分が伝えるべき物語など見つけられない気がするのだ。この日誌は、きっと重要な手がかりになるだろう。私は旅立つ。誰よりも吟遊詩人らしくあるために。何よりも大切な物語を見つけるために。


※仮面や冬至の儀式のイメージは多崎礼氏著作の「煌夜祭」より拝借。
 中央公論新社より出版されております。

【心情】
ちょっとばかし痛い嗜好持ちだけど、別に悪い娘じゃないんだよな
好みを利用するってのは友好的だけどよ、心が痛むっちゃあ痛むぜ
でも……早く眠らせてあげないといけないからな
騙くらかすのは、ヒーローとしては悪役みてぇで微妙だが、
おちめちゃんの為にも容赦はしない
止めは彼女愛しの眼鏡男子が刺す様にしてやりたい、かな
……望まないならいいけど

【準備】
連絡用に携帯電話。マナーモードにしとく
俺の外見って目立つよな……場所柄からしてコスプレと勘違いされそうな予感
地味の才能あっけど、一応バンダナ被っとく

【行動】
監視B班として曲田先輩と、那岐と耶雲の囮B班を監視だな
監視A班とは携帯で常に現在位置や状況の連絡を取り合うぜ
先輩達がスゲェ楽しそうにしてんなら、一方で頭を抱えておこう
ちなみに、生憎俺は眼鏡でなくゴーグル愛用者
どうせ掛けるなら、こっちの方がカッコイイと思うんだけどな

囮B班がおちめちゃんと遭遇&ゲットしたなら、
監視A班に現在位置を伝えつつ彼女達を追跡、合流
監視A班から捕捉の連絡が来たら、囮A班に声を掛けて一緒に駆けつけるぜ
おちめちゃんの反応が想像出来んけど……
あんまり可哀想な雰囲気になったなら、俺が耐え切れないんで、
その、あれだ、眼鏡も良いけどゴーグルも悪くないぜ?とか適当に慰めてみよう
。脈絡無ぇけどっ!

戦闘では前衛でクレセントファング
もし合流前や戦闘中におちめちゃんが逃亡するなら、Fバインディングを放つ


・反省
初依頼でした。
とりあえず、冒頭から誤字ってるのは我ながら大馬鹿者です(汗)。
眼鏡かけてないのに、眼鏡萌え男子が求められる依頼に参加の上に、
一人だけ突っ込み役状態とか、何だか物凄く空気を呼んでいない感じですが
後悔はしていませ……いや若干してますorz。
オープニングでは「痛ったぁぁぁぁ!」と絶叫が飛んでいたもので、
そういうノリかなぁ……と思ったわけですが、超読み違いでしたね。
うぅむ、どうせなら弥月もボケ倒していれば、もっと面白い事になった気もします。
もちろん仕上げてくださったリプレイは十二分に爆笑モノだったのですが、
それだけに空気を加速させる方向に自分も転びたかったという後悔。
ギャグ依頼というのも、なかなか難しいものです。

犬っちGM。
前回のナイトウィザードセッション。渡された資料だけだと設定がよく分からない点が
幾つかあるので、情報を送ってくれるとありがたい。応答願う。

・山城・耕一と、山城家についての詳細。耕司の立場。

・山城家は魔石の器である美鈴を貰い受けることを条件に仕事を請け負ったとあるが、
 山城家はそれをどう利用しようとしていたのか?

・四天家と、四家の違い。元々四天家という家が四つの家系に分裂したという事か?
 ならば彼らは再び四天家として四家を統合し、再興することを願っていたのか?

・四家の各当主は(私が考えた設定は抜きにして)もともと協力関係にあったのか、
 それとも敵対的だったのか?


・四家当主達が魔石を求めたのは、稲葉と同じく力の衰退を恐れて己や子孫に
 紅葉(こうよう)と同じ手術を施そうとしたからで良いのか?

・ならば既に紅葉(こうよう)を完成させた稲葉が加担した理由は、四家全体の
 利益のためなのか? 手術で失った風魔石を再び得るためだったのか?

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